6月20日に開催された鳥取県高校総体代替大会の男子サッカー競技・西部地区大会決勝で、境高は米子東高に0-1で敗戦。2つの目標を達成できなかった悔しさを胸に、11年ぶりの選手権出場に向けて再スタートを切る。

上写真=試合前、山﨑監督の指示を聞く境高のメンバー(写真◎石倉利英)

前半の失点で完封負け

 中止になったインターハイ(全国高校総体)の予選に代わり、鳥取県が独自に開催した県高校総体の代替大会は、東部、中部、西部の3地区に分かれてトーナメントで争われた。6月20日の西部地区大会決勝では、米子東高と境高が対戦。米子東が前半に挙げた決勝点で1-0の勝利を飾り、頂点に立った。

 境は米子東の10本を上回る15本のシュートを放ちながらも、最後までゴールが遠かった。山﨑邦夫監督は「ボールを持つことはできていて、何本か狙った形を作れましたが、もう一つゴール前に、エリア内に入っていくことができなかった」とコメント。後半はセットプレーのチャンスもあったが、決定機に結びつけることができず、完封負けを喫した。

 鳥取県の高校サッカーは09年11月の新人戦以降、米子北高がインターハイ予選(県高校総体)、選手権予選と合わせて県内3大会で優勝を独占してきたが、この無敗街道が始まる前、09年度の選手権予選決勝で米子北を下したのが、境だった。同年は米子北が、当時2年生だったガンバ大阪DF昌子源らを要してインターハイで全国準優勝を成し遂げ、選手権予選も大本命だったが、境は1-0で勝って4年連続出場を果たしている。

 だが前述の通り、その後は米子北が『絶対王者』として君臨。境は再三にわたって打倒・米子北に挑んだものの、そのたびに分厚い壁にはね返されてきた。昨年度もインターハイ予選決勝が1-3、選手権予選決勝が0-2、新人戦決勝が0-2で、いずれも米子北に敗戦。今回の代替大会は全国大会につながるものではないが、米子北も同じ西部地区で、トーナメントで逆のヤマに入ったため、決勝で対戦して勝利を飾るのがチームの大きな目標だった。


This article is a sponsored article by
''.