上写真=交代出場で豪快なミドルシュートを決めたFW﨑山友太(10番)が笑顔でチームメイトと『上腕タッチ』(写真◎石倉利英)
準決勝で敗れ、3位決定戦へ
35分ハーフの一戦、前半のキックオフ直後から試合終了の笛が鳴るまで、70分間ノンストップで攻め続けた。米子北高は境港総合技術高に前半9得点、後半8得点のゴールラッシュ。守ってもピンチらしいピンチはなく、圧勝で大会を締めくくった。
毎年夏に開催されているインターハイ(全国高校総体)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となったが、鳥取県は独自に高校総体の代替大会を各競技で開催。男子サッカーは県内を東部、中部、西部の3つに分け、各地区のトーナメントで争われた。
鳥取県の高校サッカーは、米子北高が長らく『一強時代』を築いてきた。ガンバ大阪DF昌子源が当時2年生だった09年度の選手権予選決勝で、境高に0-1で敗れた後、同年11月の新人戦から、インターハイ予選(県高校総体)、選手権予選の県内3大会で負け知らず。インターハイ予選決勝で0-0からのPK戦勝利があったり、Bチーム以下が出場している県リーグでの敗戦はあったものの、昨年度までインターハイは12年連続、選手権は10年連続出場。昨年11月の新人戦も順当に優勝し、10年間にわたって無敗を誇っていた。
だが今回、14日の西部地区大会準決勝で米子東高に2-3で敗戦。昨年11月の新人戦準々決勝では4-1で下している相手に、11年ぶりの黒星をつけられた。前半終了間際に先制されると、後半開始直後、さらに後半半ばにも失点。0-3とされてから2点を返したものの及ばず、無敗記録が途切れることとなった。
20日の境港総合技術高との3位決定戦は、米子北にとって再出発の一戦でもあった。ゴールが決まると、すぐにボールを拾い上げて再開のキックオフに向かい、大差がついても貪欲にゴールを目指す。最後まで攻撃の手を緩めることなく、力の差を見せつけた。