新型コロナウイルスの影響によって休校していた鳥取県の米子北高校は、5月7日から授業とともに部活動も再開。全国大会常連のサッカー部も、全員で活動できる喜びをかみ締めながら、ボールを追う日々を過ごす。

米子北のスタイルを再確認

 休校中の自主練習では、スタッフが手分けしてビデオ会議システム『Zoom』などを使い、筋力や体幹のトレーニング、ストレッチなどを部員たちに課してきた。中村監督自身は自宅で過ごす時間を利用して、勝つために必要なこと、付け加えなければいけないことなど、米子北のスタイルをまとめた映像を編集。部活動の再開後に部員たちと共有し、目指すべきところを再確認している。

 取材日の練習ではさっそく、守備の約束事を確認するメニューに多くの時間を割いた。堅守速攻を伝統とする米子北にとって、ボールの奪い方は勝敗を左右する生命線。ブロックの作り方、スライド、相手を挟み込むタイミングなどについて、中村監督の厳しい指摘が続いた。

画像: 部員たちの動きに目を光らせる中村監督(写真◎石倉利英)

部員たちの動きに目を光らせる中村監督(写真◎石倉利英)

 鳥取県は今後、緊急事態宣言が解除される見込みだが、米子北が参戦しているプリンスリーグ中国などの公式戦の再開は決まっていない。今後の状況は見通せないものの、「今回のことが、もっと時間を大事にしなければいけない、という点でプラスになれば」と中村監督。最大のビックイベントである冬の高校選手権に向けて、米子北は戻ってきた鍛錬の日々を、これまで以上に大切にしていく。

文◎石倉利英 写真◎石倉利英


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