上写真=史上に残るPK戦を制し、喜びを爆発させる帝京長岡の選手たち
写真◎菅原淳
■2019年1月2日 全国高校サッカー選手権2回戦(埼玉・NACK5)
帝京長岡(新潟) 2-2(PK17-16) 旭川実(北海道)
得点者:(帝)晴山岬、田中克幸 (旭)山内陸、金野修那
38人のPKキッカー
先制したのは旭川実だった。20分、FKのこぼれ球に反応した山内陸が左足で決めた。だが、すぐさま帝京長岡も反撃する。29分に谷内田哲平のパスを受けた晴山岬が相手DFの裏を突いて得点し、その2分後には梨本夢斗のクロスに田中克幸が頭を合わせて勝ち越した。前半のうちに追いつき、勝ち越した帝京長岡に流れが傾くかに思われたが、旭川実も負けてはない。69分に速攻から西村歩夢がシュートを放ち、GKが弾いたところに途中出場の金野修那が詰めて同点に追いついた。
試合は2-2のまま決着がつかず、PK戦に突入。そこではこれ以上ないほど壮絶な戦いが待っていた。一人ずつが失敗して5人のキッカーではPK戦も決着がつかず、延長へ。2巡目に入り、13人目に先行の帝京長岡が失敗すれば、旭川実も失敗。そして決着したのは、何と19人目。帝京長岡の矢尾板岳斗が決めたのに対し、旭川実の藤本詠稀は、相手GK猪越優惟にストップされてしまった。
キッカーが総勢38人(2巡目も含む)という壮絶なPK戦。その数はもちろん、史上最多。まさしく歴史に残る激闘の末に、帝京長岡が17-16で旭川実を退け、3回戦に勝ち上がった。