第100回の大きな節目を迎えた天皇杯全日本サッカー選手権大会。12月23日に準々決勝が行われ、J2優勝の徳島ヴォルティス、J3優勝のブラウブリッツ秋田が登場した。それぞれ勝利を収め、準決勝は川崎フロンターレ対秋田、ガンバ大阪対徳島となった。
上写真=左から中村憲剛(川崎F)、中村亮太(秋田)、宇佐美貴史(G大阪)、岩尾憲(徳島)。決勝に進むのは?(写真◎Getty Images)
■2020年12月23日 天皇杯準々決勝(@ユアスタ)
ブラウブリッツ秋田 3-1 福山シティFC
得点者:(秋)茂平、久富賢、江口直生
(福)吉井佑将
■2020年12月23日 天皇杯準々決勝(@ノエスタ)
徳島ヴォルティス 3-0 Honda FC
得点者:(徳)鈴木徳真2、岩尾憲
徳島、秋田が3ゴールの快勝!
新型コロナウイルスの影響で、記念の第100回大会は大幅に大会概要が変更。準々決勝からJクラブが登場し、J2優勝の徳島ヴォルティスがアマチュアシードのHonda FCと、J3優勝のブラウブリッツ秋田が広島県代表の福山シティFCと対戦した。
一進一退の攻防を経て、徳島が先制したのは42分。相手ボールを奪ってペナルティーエリア右に入った鈴木徳真が、鋭いシュートを左に流し込んだ。50分にも右サイドで浜下瑛が垣田裕暉とのパス交換から抜け出してクロス、これを鈴木が流し込んで2-0として試合を優位に進めた。すると59分にも、垣田が倒されて得たPKを岩尾憲が落ち着いて決めて3-0。このままクリーンシートで逃げ切って、J2チャンピオンの貫録を見せた。
秋田と福山の対戦は、序盤は秋田のペース。14分に茂平が放ったシュートが右ポストに当たり、こぼれ球をそのまま茂が蹴り込んで先制した。しかし福山もボールを動かしながら攻め、41分に吉井佑将が自らのシュートをGKがこぼしたところを左の角度のないところから蹴り込んで同点。しかし、前半アディショナルタイムに秋田がCKから久富賢が押し込んで2-1とした。89分には江口直生がFKを直接決めてダメ押し。ベスト4に駒を進めた。
この結果、12月27日に行われる準決勝のカードは次のように決定した。