12月31日、ヴィッセル神戸が鹿島アントラーズとの天皇杯決勝を翌日に控え、会場となる新国立競技場で練習を行なった。同試合を最後に現役引退を発表しているダビド・ビジャらが芝の感触を確かめた。なお、鹿島はクラブの練習場でトレーニングを実施した。

上写真=国立競技場で前日練習を行なった神戸の選手たち(写真◎サッカーマガジン)

チームはとても良い雰囲気

 この日、神戸から東京に移動した神戸の選手たちは、早速、決戦の舞台となる新国立競技場で練習を行ない、ピッチ状態や雰囲気を確かめた。

「今日は鹿島アントラーズはこちらでやっていないと聞いていますが、我々にとっては、ここでやることが大事でした。ピッチのコンディションであったり、硬さであったり、選手たちは事前に知りたいものなので。今朝、こちらに来て、ここで練習し、チームは良い雰囲気ですし、明日の試合が楽しみです」

 前日練習後、取材に応じた神戸のトルステン・フィンク監督は、良い準備ができていること、その最終段階として『新国立』を確かめられたことはプラスだと説明。練習後に芝をメンテナンスすることにはなっていたものの、ピッチの感覚を味わっておいた意味は大きいと話した。

 気になる外国人選手の起用法については、「決勝前日に何が起こるか分からないので、予備として(6人)連れてきました。もちろん、一人は外さないといけません。(起用について)ここでは言いませんが、とても難しい決断をすることになります。連れてきている6人はみんな、チームにとって大事な選手ですし、クオリティーのある選手ですから。選手たち自身も決勝の舞台に立ちたいという思いは強いと思いますが、そこは私の監督としての仕事ですので」

 イニエスタ、フェルマーレン、ダンクレー、サンペール、ポドルスキ、そして明日の試合が現役ラストゲームになるビジャ。帯同しているこの6人のうち、一人は外さなくてはならない。指揮官はどんな決断を下すのか。

「今週は全メンバーが練習をしました。明日のメンバーに関しては見てのお楽しみとしか言えないですね」

 鹿島が勝てば、6度目の優勝。神戸が勝てば、初優勝であり、クラブにとって初タイトルとなる。第99回天皇杯決勝は明日1月1日、14時35分にキックオフされる。

取材・写真◎サッカーマガジン編集部

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