上写真=G大阪にタイトルをもたらすために、意欲を燃やすジェバリ(写真◎Getty Images)
北中米W杯は僕にとって最後の大会
今シーズン、イッサム・ジェバリは「自分のキャリアでもっとも難しいチャレンジ」を続けている。
ガンバ大阪に加わって4シーズン目だが、イェンス・ヴィッシング新監督のもとで新たなサッカーに向き合っていることに加え、夏からのシーズン移行に向けたイレギュラーなハーフシーズンを過ごしている。さらにAFCチャンピオンズリーグ2の2025/26のノックアウトステージを並行して戦っており、世界でも稀に見る怒涛の『連戦』を強いられているからだ。
現在34歳のジェバリにとって、この半年は「おそらく僕にとって最後の大会になるだろう」と話すFIFAワールドカップ2026を目指す時間であることも「難しいチャレンジ」だ。3月末のインターナショナルウィークにハイチ、カナダと戦ったチュニジア代表に彼の名前はなかったが、当然ながら今もジェバリはその舞台を諦めていない。それが「自分で選んだ道」だからだ。
「今回のインターナショナルウィークでチュニジア代表はカナダで試合を行いましたが、選出された場合、僕は日本から13時間ほどかけて移動して試合を戦い、また同じくらいの時間をかけて戻ってくることになります。それは今シーズン、ガンバでハードな連戦を戦ってきた状況、自分のコンディションを考慮してもプラスには働かないと判断しました。今回に限らずチュニジアサッカー協会とは常にコミュニケーションを図ってきましたが、その中では正直に『もしW杯を目指すのなら、チュニジア国内やヨーロッパのクラブでプレーしてくれればより選びやすくなる』と伝えられたこともあります。これは日本、Jリーグを否定している訳ではなく、あくまで物理的な状況からです。ですが、僕は変わらずに日本、ガンバでのプレーを選んできました。
理由は簡単です。僕の人生を他の誰にも決められたくないからです。正直、ガンバに加入した23年以降、チュニジア国内のクラブ、あるいはヨーロッパのクラブから何度かオファーはいただきました。でも僕のプライオリティは変わらずガンバにあります。ここでタイトルを獲る、リーグ戦、ACL2で頂点に立ってACLEにいく。その中でしっかりと自分をアピールする。それが僕の最大の目標であり、今は自分の決めたガンバからW杯にいくという難しい道にチャレンジする人生を楽しんでいます」
今回のW杯においてチュニジア代表はグループステージで日本、オランダ、そしてプレーオフを制して本大会進出を決めたスウェーデンと戦うことが決まっている。彼にとって日本との対戦は「サプライズであり、大きな楽しみ」だが、それに加え、妻と子供が国籍を持つスウェーデンも同組に入ったとなれば、今大会への思いは募るばかりだろう。
「日本にスウェーデンと、僕にとって縁の深い国と同組になったのは僕だけではなく、家族にとっても大きな楽しみの1つです。ただ、今の僕はガンバでの戦いに集中しています。それが、自分の選んだ難しいチャレンジに勝つ、唯一の方法だから」
