AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ(GS)第6戦が13日、行われた。G組の3位につける横浜F・マリノスはホームで首位に立つ山東泰山(中国)と対戦。決勝トーナメント進出には2点差以上の勝利が条件となっていたが、見事3−0の勝利を収め、首位でラウンド16進出を決めた。

上写真=決勝トーナメント進出を決めた横浜FM(写真◎Getty Images)

■2023年12月13日 ACLグループステージ第6節・G組
横浜FM 3−0 山東泰山
得点:(横)エウベル、アンデルソン・ロペス、ヤン・マテウス

スタイルを示し、結果をつかむ

 横浜FMがネクストステージに進むためには、2点差以上をつけて勝つことが必要だった。グループ首位の山東泰山をホームに迎えたグループステージ最終節、横浜FMは試合開始から積極的にゴールを奪いにいった。

 その姿勢が最初に実を結んだのは、前半のアディショナルタイム。角田の浮き球パスを自陣まで下がって収めたヤン・マテウスが、裏に走り出すエウベルにスルーパス。横浜FMが誇る快足ウイングは相手DFの間を割って入るように前進すると、相手GKの眼前でボールに触れてゴールに流し込んだ。

 ついに均衡を破って迎えた後半、57分に追加点を奪う。角田が敵陣まで持ち上がったタイミングで、喜田がマーカーの背後ですっと顔を出し、縦パスを受けると、右サイドから走り込むヤン・マテウスにパス。ヤン・マテウスはそのままボックス内に持ち込み、アンデルソン・ロペスへ。フリーでパスを受けたJ1得点王がしっかり蹴り込み、横浜FMは決勝トーナメント進出に必要な2点目を記録した。

 横浜FMの勢いは止まらない。山東泰山の攻撃を食い止めつつ、機を見て素早い攻撃を繰り出していく。64分にはカウンターが発動する。自陣でボールを回収すると、エウベルが粘り強く中央を持ち上がり、敵陣中央を切り裂く縦パスを放つ。これを右サイドから走り込んだヤン・マテウスが収め、やや前に出ている相手GKの位置を見ると、ボックス手前からループシュートを狙う。鮮やかな技アリのシュートが決まり、3点目を奪った。

 その後、山東泰山の攻撃に後手に回るシーンもあったが、最後まで集中力高く守り抜き、3−0で勝利。この結果、グループGの首位に浮上。見事、決勝トーナメント進出を決めた。

 今シーズン限りで退任が決まっているケヴィン・マスカット監督にとってはこの試合が横浜FMでのラストマッチ。その哲学である攻撃的なスタイルをピッチで表現し、2シーズン連続の16強入りを決めてチームをあとにすることになった。

▼出場メンバー
・横浜FM◎GK一森純、DF松原健、角田涼太朗、エドゥアルド、吉尾海夏、MF喜田拓也、渡辺皓太(86分:山根陸)、ナム・テヒ(69分:西村拓真)、FWヤン・マテウス(82分:水沼宏太)、アンデルソン・ロペス(82分:植中朝日)、エウベル(69分:宮市亮)


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