FC東京は28日、東京スタジアムでACLプレーオフに臨み、セレス・ネグロス(フィリピン)と対戦。今季最初の公式戦に先発した大卒1年目のMF安部柊斗は、フル出場でチームの勝利に貢献した。

上写真=プロデビュー戦で先発フル出場を果たした安部(写真◎J.LEAGUE)

■2020年1月28日 AFCチャンピオンズリーグ2020 プレーオフ(東京スタジアム)
FC東京 2-0 セレス・ネグロス(フィリピン)
得点:(F)室屋成、アダイウトン

ACLプレーオフでプロデビュー

 明治大から加入したルーキー安部が、ACLプレーオフのセレス・ネグロス戦にフル出場し、プロデビュー戦を勝利で飾った。

 長谷川健太監督から先発出場を告げられたのは試合前日。「キャンプの練習試合でもスタメンだったので準備できていましたし、キャンプから良いコンディションでできたので、すんなり入れたかなと思います」と振り返り、「こういったチャンスで勝利に貢献できたのはよかった」と、デビュー戦を終えて充実感を漂わせた。

 明治大では守備型ボランチとして名を馳せたが、この試合では4-3-3のインサイドハーフに入り、鋭いドリブル突破など攻撃面でも存在感を発揮。雨でぬかるんだピッチでも終盤まで衰えなかった運動量は、「自分の売り」と胸を張る。後半に右足のスパイクが破れるアクシデントに見舞われたが、「両足を替える暇がなかった(笑)」と片足だけ別のモデルのスパイクに履き替え、最後まで走り抜いた。

 先発に抜擢した指揮官だけでなく、サポーターからの期待も大きい。デビュー戦でチャントが用意されていたのがその証拠。ユニコーンの『人生は上々だ』のメロディーに乗せたチャントは、阿部吉朗(02~06年在籍)、阿部拓馬(16~17年在籍)の歴代“アベ”と同じもので、「試合中に聞こえてきたのでうれしかった」と笑顔を見せた。

 現状は、ケガで出遅れる日本代表MF橋本拳人の代役という立場だが、「橋本選手が帰ってきても、スタメンでJ1リーグやACLに出られるように、もっともっとやっていきたい」と意気込み、「次はゴールや目に見える結果を残したい」と、さらなる活躍を誓った。

取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE


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