現役時代は国内外のクラブや日本代表で活躍し、現在はJリーグ特任理事を務める小野伸二氏が、子どもたちと一緒に気候変動とサッカーの関係を学ぶ『Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田』が、10月10日に鳥取県境港市で開催された。地元の小学生を対象にトークセッションやサッカー教室が行なわれ、参加者や保護者が気候に関する現状について多くを学ぶイベントとなった。

上写真=74年後の2100年8月21日の天気予報を予想したボードを前に話を進める小野氏。現在の状態が続けば、各地の最高気温は40度を超えると考えられている(写真◎石倉利英)

子どもたちの笑顔は「宝物になる」

 2024年4月にスタートした『Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田』は、今回で44回目となる。全国各地で開催されており、今回は鳥取県境港市にあるガイナーレ鳥取のアカデミー拠点、ガイナーレ誠道アカデミーが会場となった。
 
 第1部が小学4年生から6年生、第2部が小学1年生から3年生を対象に各64人ずつ、計128人が参加。現役時代に鳥取でプレーし、引退後はクラブアンバサダーを務めている長谷川アーリアジャスール氏も講師に加わり、小野氏とともに各プログラムを実施した。
 
 猛暑、大雨、台風などの異常気象をもたらす気候変動とサッカーの関係を知り、気候アクションについての理解を深めるトークセッション『サステナトーク』では、クイズ形式でトークが進められた。現在の状況が続くと74年後の2100年8月21日には、各地の最高気温が40度を超えると予想されている。その状況を改善するための森のあり方などが伝えられ、子どもたちも興味深そうに耳を傾けていた。
 
『サステナトーク』の後はサッカー教室が行なわれ、小野氏や長谷川氏が正確なキックや華麗なリフティングなどを披露しつつ、周りを見ながら判断してプレーすることの大切さなどを伝えた。最後はミニゲームが行なわれ、天然芝グラウンドの会場で小野氏のチームとの対戦などで大いに盛り上がった。

 この日の境港市は朝から快晴に恵まれ、イベント終了直後の13時には28・8度まで上昇。10月上旬とは思えない暑さで、くしくも参加者や保護者が気候変動の影響の大きさを実感することになった。小野氏はサッカー教室を「子どもたちが終始笑顔で、一所懸命やってくれる姿に、僕たちも良い刺激を受ける。皆さんからもらえる笑顔は、これ以上ない宝物になる」と振り返り、気候変動については「僕たちがJリーグを中心に発信する力の大きさを感じている。もっと地域に広がり、動画も見ていただくことで、いろいろなことを知ることができると思うので、少しずつ改善していきたい」と今後を見据えた。

 また、Jリーグのタイトルパートナーであり、このイベントもサポートしている明治安田生命保険相互会社の鳥取支社長・梅森貴之氏は「子どもたちが小野さんの言うことを聞きながら活動していて、笑顔があふれていた」と喜びのコメント。同社が『地域の元気プロジェクト』に取り組んでいることを踏まえて「我々が働く地元が元気になってほしいし、もちろん子どもたちにも元気になってほしい。その上で環境保全の教育もできる、こうした取り組みは非常に大事なので、これからも続けていきたい」と語った。

取材・写真◎石倉利英


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