2025/26シーズンのSOMPO WEリーグ第19節が4月25日に各地で行なわれ、フクダ電子アリーナではジェフ千葉レディース(千葉L)と日テレ・東京ヴェルディベレーザ(東京NB)が対戦した。3日後に控えるカップファイナルを見据えて先発を入れ替えながらも、総合力の高さを見せた東京NBが1点差で競り勝ち、大一番に弾みをつけた。

上写真=僅差の勝負となったが、メンバーを入れ替えながらも総合力の高さを見せた東京NBが勝利をつかんだ(写真◎森田将義)

■2026年4月25日 WEリーグ第19節(@フクアリ:観衆679人)
千葉L 0-1 東京NB
得点:(東)小林里歌子

後半の決勝点で1点差勝利

 4月29日に中3日でRB大宮アルディージャWOMENとのWEリーグクラシエカップ決勝を戦う東京NBは、1週間前のクラシエカップ準決勝第2戦からスタメンを4人入れ替え。AFC U-20女子アジアカップを終えたばかりのDF青木夕菜など、フレッシュな選手の力を借りて連戦を乗り切ろうとした。

 ファーストチャンスが訪れたのは千葉L。4分に敵陣の高い位置で奪ったボールを素早く前線に送り、FW小川由姫が右足で狙った。これは枠を捉えることができなかったが、その後もビルドアップの際はMF蓮輪真琴が最終ラインに下がり、2CBと3人でボールを動かすビルドアップで試合の流れを掌握。「偽9番のイメージ」(カルメレ・トレス監督)で前線に入り、ポジションレスでボールを引き出した小川の動きも効果的だったが、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。

 東京NBは本来、前からボールを奪いにいくチームだが、この日は楠瀬直木監督が試合後に「ジェフさんは最近、つないで(各ラインの)間を取る、あの監督らしいサッカーがどんどん定着してきているので、スキを見せると最後は突破される」と口にしたように、無理して奪いにいった結果、かわされて空いたスペースを突かれるリスクを管理。無理に前から奪いにいかず、少し引き気味の位置でボールを奪って攻撃に持ち込む狙いだった。

 15分に左CKのこぼれ球からDF村松智子、20分にはMF眞城美春のパスからFW樋渡百花が放ったシュートは、どちらも千葉LのGK足立楓のセーブに阻まれる。得点には至らなかったものの、落ち着いて試合を運べていたのは収穫だった。
 
 スコアレスで折り返した後半、東京NBは48分に中盤での攻防からマイボールにした眞城がゴール前にスルーパス、フリーで抜け出した樋渡が右足で狙ったが、クロスバーの上へ。49分には後半開始から途中出場したFW小林里歌子が、前線から下がってボールを引き出して右足で狙うなど攻勢を強める。勢いのまま52分、DF本多桃華の右からのクロスが逆サイドまで流れたところをDF松田紫野がダイレクトで折り返し、中央に飛び込んだ小林が右足ボレーで合わせて先制点を奪った。

 東京NBは後半途中に4バックから3バックに変更し、前線の人数を増やして高い位置でのボール奪取に切り替えた。「奪ってからは速く前に入れてフィニッシュまでいこうと伝えていた」(楠瀬監督)ことも奏功し、以降も決定機を作ったが、2点目は奪えない。それでも終盤は「2点目を取れれば楽だったが、取れずにシビアな展開になったので、慎重にボールを持たせた」(楠瀬監督)戦い方に切り替え、そのまま逃げ切りに成功した。

 タフな連戦でも落ち着いて試合を運び、勝利をつかみ取った価値は大きい。楠瀬監督は「選手は(今季の)スタートからすると、かなり成長し、若い子たちも十分戦える力を示してくれました」と語り、29日に行なわれる決勝を見据えた。

取材・写真◎森田将義


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