上写真=鋭いドリブルなどで相手の脅威となった井料。後半に2得点を挙げて得点力の高さも見せた(写真◎高野徹)
「結果を残して優勝したい」
近年は大学の準体育会・同好会・サークルの日本一を決める大会と位置付けられ、代々の選手・女子マネジャーに『マガ杯』『マガジン杯』の愛称で親しまれているサッカーマガジンカップ。FCもこもこ高幡不動店と対戦した早稲田大学HUMAN FC Aは、立ち上がりから押し気味に進めながらも得点を奪えず、スコアレスで後半を迎えていた。
だが後半の立ち上がり、相手の最終ラインからのビルドアップに鋭く寄せてボールを奪うと、左サイドから右足でファーサイドに決めて先制。直後にはCKのこぼれ球をワントラップから右足で豪快に蹴り込み、立て続けに結果を出した。
1点目は「前半に得点できず焦りもあったので、とりあえずシュートを打とうという意識でした。思い切り打ったら入ったのでよかった」。ハーフタイムに「前半はシュートが少なかったので、後半は遠めからでも打っていこうと話していた」点を改善した勢いで2点目も決め、最終的に4-0での快勝への流れを作った。
國學院久我山高(東京)から早稲田大に進み、体育会サッカー部でプレーしたいと持っていたが、体力テストで不合格に。それでも同好会・サークルのカテゴリーでサッカーを続けたいと思い、HUMAN FCの練習に参加すると「良い雰囲気で楽しかったので、ここに入ろうと決めた」という。
サッカーマガジンカップで「HUMAN FCの過去最高成績がベスト4なのは知っていて、まずそれを超えようとみんなで言っていたので、結果を残せてよかった」と喜んだが、これで満足するわけにはいかない。12日の決勝で一気に初優勝を果たすべく「自分に求められているのは得点。結果を残して優勝したい」と決意を新たにしていた。
取材◎石倉利英 写真◎高野徹、石倉利英

