上写真＝中央大学体同連フースバルクラブAの六本木。キャプテンとしてチームを引っ張った（写真◎石倉利英）
フースバルが「すごく良い雰囲気だった」
近年は大学の準体育会・同好会・サークルの日本一を決める大会と位置付けられ、代々の選手・女子マネジャーに『マガ杯』『マガジン杯』の愛称で親しまれているサッカーマガジンカップ。早稲田大荒友キッカーズCとの予選リーグ初戦で、ド派手な髪の色に負けない輝きを放ったのは、キャプテンマークを巻くボランチだった。
周囲に指示を飛ばしながらパスをさばきつつ、相手のロングボールをヘッドではね返したり、胸トラップで収めて展開するなど安定したプレー。「しっかり声を出すことと、プレーで引っ張ることを意識した」と振り返り、チームの出来を「今季はうまくいかない時期もありましたが、ネガティブにならず、チーム全体がポジティブな雰囲気で積み重ねてきたので、今大会に自信を持って臨めている」と語った。
前橋高（群馬）から中大に進学する際、体育会でプレーを続けるつもりはなかったが、「同好会やサークルのことも、よく分かっていなかった」という。しかし、たまたまフースバルの存在を見つけて練習に参加すると「すごく良い雰囲気だったので、ここでもう1回、頑張りたいと思って」サッカーに取り組んできた。
現在3年生で、サッカーマガジンカップには1年時にBチーム、昨年はAチームで参加した。昨年は決勝トーナメント1回戦で、慶應義塾大学理工学部体育会サッカー部AにPK戦で敗れて敗退。その後に相手が優勝まで駆け上がったことで、悔しさが倍増する結果となった。
もちろん今年の目標は「日本一しか見えていない」が、「やっぱり一戦一戦が大事。足元をすくわれないように1試合1試合、戦っていきたい」と頂点までの道のりを見据えていた。
取材・写真◎石倉利英
