上写真=延長後半に決勝点を記録したマルコス・レオナルド(写真◎Getty Images)
■2025年6月30日 ラウンド16(@キャンピングワールドS)
マンチェスター・C 3−4(ex) アル・ヒラル
得点:(マ)ベルナルド・シウバ、アーリング・ハーランド、フィル・フォーデン
(ア)マルコス・レオナルド2、マルコム、カリドゥ・クリバリ
後半開始からアル・ヒラルが猛攻を開始した!

同点ゴールを決めたフォーデンだが、まさかの結果に座り込む(写真◎Getty Images)
前半はマンチェスター・Cのペースだった。開始9分、左サイドのコンビネーションからネットが揺れる。タイアニ・ラインデルスが狭いスペースにパスを通し、ラヤン・アイトヌーリが左のポケットに進入。クロスが相手に当たりこぼれたところをベルナルド・シウバが蹴り込み、先制ゴールが生まれた。
その後もマンCが試合を優位に進めていったが、後半、アル・ヒラルがまるで別のチームになる。攻撃力を全開にしてゴールを目指すと、早々の46分に同点ゴールをもぎ取った。マルコムが囲まれながらも右サイドを力強いドリブルで突破し、ジョアン・カンセロのクロスからボックス内で混戦となると、最後はレオナルドが頭で押し込み、エデルソンが守るゴールを破った。
勢いに乗るアル・ヒラルはその4分後、ロングカウンターからネットを揺らす。自陣で相手の攻撃を跳ね返し、カンセロのパスで抜け出したマルコムが独走。ボックス左からシュートを放ち、勝ち越しに成功した。
逆転されたマンCは直後に3人替えを実施し、ギアを入れ直すと、55分にエースの3試合連続ゴールで同点に追いつく。左CKでベルナルド・シウバが入れたボールがボックス内でこぼれたところをハーランドがプッシュ。スコアを振り出しに戻した。
試合は90分では決着つかず、2−2のまま延長戦に突入。すると延長でも撃ち合いが展開される。延長前半の94分、アル・ヒラルが先にゴールを奪う。左CKの場面でクリバリが打点の高いヘッドを決めきり、3−2とするとマンCも104分、ラヤン・シェルキのふわりと浮かせたクロスにフォーデンが飛び込み、左足ボレーでゴールを破った。
互いに譲らない試合は延長後半に入り、疲れも見える中、両チームともに死力を尽くした激闘となる。終止符を打ったのは113分、レオナルドだった。右からルベン・ネベスがサイドを変えるパスを出し、左からレナン・ロディがクロスを供給。セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチのヘッドはエデルソンにストップされたが、跳ね返ったところをレオナルドが押し込み、アル・ヒラルがまたも勝ち越しに成功した。
さすがのマンCも3度、追いつく力は残されていなかった。史上に残る名勝負はアル・ヒラルが4−3で勝利。アジアの雄が驚異的な粘りとタフな精神力をピッチで示し、優勝候補を撃破。準々決勝進出を決めた。