上写真=大会2日目、決勝トーナメントはベスト16と準々決勝を行ない、いよいよベスト4が決定。準々決勝は2試合がPK戦にもつれ込むなどどの試合も熱戦が繰り広げられた
いよいよベスト4が出そろった
大会2日目は、前日の予選リーグの結果を受け、2つのトーナメントに入った。予選リーグ上位16チームが戦う「決勝トーナメント」では頂点を狙う戦いが繰り広げられ、午前中に1回戦(ベスト16)、午後は準々決勝を行なった。
映えあるベスト4に名乗りを上げたのが、FHTペアーズフットボールクラブ、ふたば未来学園高校、富山レディースサッカークラブブルー、エストレーラFC境メニーナの4チームだ。
昨年大会優勝のふたば未来学園高は準々決勝で、昨年決勝で戦った松商学園高と対戦。リベンジに燃える相手に手を焼いきながらも、最後はPK戦を制して勝ち上がった。
FHTペアーズは、昨年大会は決勝トーナメントに残れなかったが、今大会はしっかりチームを仕上げてきた。準々決勝は昨年4位の松本国際高相手に2点を先制されながらも粘り強く追いつき、PK戦を見事にモノにした。
富山レディースSCブルーは予選リーグではグループ2位ながら、決勝トーナメントに入って2試合をいずれも完封勝利。大会の上位常連チームは今大会、守備力を軸に初優勝を狙う。
大会初出場のエストレーラFC境メニーナは今大会で旋風を巻き起こしている。予選も含め全4試合で奪った得点は実に41点。準々決勝では一昨年大会王者の河内SCジュベニールと激闘を演じ、点の取り合いを制して準決勝進出を決めた。

準々決勝4試合のうち2試合がPK戦での決着。上位を争う戦いは白熱している
なでしこレジェンドからの教え
2日目の夜は、今大会のアンバサダーを務める元なでしこジャパン主将・宮間あやさんのトークショーが行なわれた。
宮間さん自身、中学校1年から3年までの3年間、このサッカーマガジンカップに出場経験があり、「全国のサッカー仲間とたくさん試合ができたし、この大会を通じてたくさんの仲間と知り合えたので思い入れがある大会」と話す。
宮間さんは、世界の頂点に立った2011年女子ワールドカップの思い出や秘話などを貴重な話を披露。多くの参加選手たちはリアルタイムでは見ていなかったなでしこジャパンの偉業を改めて感じたようだ。
また宮間さん自身の経験から「キャプテンとは」「プレースキッカーとは」「サブメンバーとは」というテーマで参加選手たちにメッセージを贈り、「何か一つでもトークショーの思い出を持って帰ってもらえたら」と語ってくれた。
明日決勝トーナメントは、午前中に準決勝が行なわれ、午後からいよいよ38回目の女王が決まるファイナルが行われる。
果たして春の菅平高原に最高の笑顔の花を咲かせるチームはどこになるのか。

今大会のアンバサダーを務める宮間あやさんのトークショーを開催。自身も中学時代3年間でサッカーマガジンカップに参加経験を持ち思い入れがある大会だと語った(写真◎高野徹)

宮間さんと大会参加者が記念撮影。世代は違ってもサッカーを愛する気持ちは変わらない(写真;高野徹)