3月8日のSOMPO WEリーグ第13節で、FWとしてフル出場した三菱重工浦和レッズレディースのFW高橋はな。サンフレッチェ広島レジーナ(S広島R)を押し込む展開で懸命にゴールを目指したが無得点に終わり、チームもスコアレスドローで勝ち点1にとどまった。DFとの二刀流でプレーする『DFW』はリーグ3連覇に向け、課題改善への意気込みを語っている。

上写真=前線で懸命にゴールを目指した高橋だが、シュートは前半の1本のみに終わった(写真◎石倉利英)

■2025年3月8日 WEリーグ第13節(@Eピース:観衆20.156人)
S広島R 0-0 浦和

「かいくぐるアイディアが足りなかった」

 浦和は立ち上がりから敵陣で試合を進め、多くの時間帯で優位に立ったが、高橋もシュートが前半の1本に終わるなど最後まで得点を奪えなかった。S広島Rとの対戦は昨年11月のリーグ戦第8節、同12月のWEリーグ・クラシエカップ準決勝に続いて今季3回目で、「向こうの分析もあって、私のところは絶対に何か対策をしてくるし、強く来るだろうと思っていて、想定どおり」だったという。

 広島の分厚い守備網に対し、ポストワークで中継役となったり、ゴール前のスペースに抜け出すなど、懸命に攻撃の糸口を探ったが実らず。「かいくぐるアイディアが私に足りなかった。味方とのコンビネーションは、もっと高めていけると思うのでポジティブですが、個人能力、個人戦術をもっと高めなければいけないと、あらためて思わされた」と反省点を口にした。

 なでしこジャパンには以前からDFで選出されているが、昨季WEリーグ得点女王の清家貴子がブライトン(イングランド)への移籍で退団したことに伴い、今季の浦和ではFWでプレーしている。二刀流の『DFW』は得点源の一人として「チャンスはあったので、決め切れる選手になっていきたい」と課題を挙げ、「今日はみんなが戦っていたし、試合も支配してボールの回収率もすごく高かった。非常に良い内容の試合ははできたと思うのと、勝てないということは何かが足りないので、そこはもっと高める必要がある」と今後を見据えた。

 一方、エディオンピースウイング広島にはWEリーグ史上最多となる2万156人の観客が詰めかけた。アウェーだったが「これだけ入ってくれることは、なかなかないので、広島さんの集客に本当に感謝したいです」と語り、「こういうところでプレーできるのは選手として本当に幸せなこと。浦和からも(ファン・サポーターが)来てくださって、みんなに感謝の気持ちを持ってプレーしました。すごく楽しかったです」と充実感も漂わせた。

取材・写真◎石倉利英


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