天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会の準々決勝1試合が9月11日に行なわれ、ガンバ大阪とサンフレッチェ広島が対戦した。広島のホーム、エディオンピースウイング広島での一戦は序盤にG大阪が先制するも、広島もすぐさま同点に。その後は一進一退の攻防が続いたが、終盤に決勝点を奪ったG大阪が競り勝ち、一番乗りでベスト4に勝ち上がった。

上写真=G大阪は14分、ゴール前中央からMF山田康太が決めて先制。一時は追い付かれたが、終盤の決勝ゴールで勝ち上がった(写真◎石倉利英)

決勝ゴールは「狙っていないです」

 立ち上がりから広島がMF満田誠、DF中野就斗が惜しいシュートを放つなど意欲的に攻め込んだが、14分にG大阪が先制。ゴール前中央でMFウェルトンのパスを受けたMF山田康太が、右足でゴール左下スミに蹴り込んで均衡を破った。だが広島も直後の16分、G大阪のビルドアップのミスを突いてボールを奪うと、FW加藤陸次樹が右足を振り抜いてネットを揺らし、すぐさま同点とする。

 その後は広島が狙いとするボール奪取から前線のスペースを突く攻撃を続けたものの、ラストパスの乱れなどもあって決定機を作れず。後半に入ると両チームが選手交代などで主導権を握ろうとするものの、高温多湿のタフのコンディションで運動量が落ちたこともあり、お互いに良い形を作れない時間が続いた。

 だが79分、G大阪はウェルトンが左からドリブルで持ち込み、逆サイドにつないで広島の守備網を広げると、パスを受けたMF岸本武流が「狙っていないです。トラップをしっかり、良いところに置けたので、ふかさないように、枠に枠に、という気持ちで打ったら、すごく良いコースに行ったのでよかった」と振り返る左足シュートを左下スミに決めて勝ち越し。その後は広島が両サイドから再三クロスを送ってゴールをこじ開けようとしたが、G大阪が守り切った。

 これでG大阪はベスト4一番乗り。残る準々決勝のカードは、京都サンガF.C.-ジェフユナイテッド千葉が9月18日、横浜F・マリノス-レノファ山口FC、鹿島アントラーズ-ヴィッセル神戸が9月25日に行なわれる。

取材・写真◎石倉利英


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