カタール・ワールドカップで11月23日、日本がドイツから大金星を挙げた。0-1で迎えた71分にピッチに入った堂安律が、4分後に決めた同点ゴールでチームを勢いに乗せた。強い気持ちでピッチに立って、左足で確実にゴールを射抜いた。
上写真＝堂安律が同点ゴールを決めて吠えた！（写真◎Getty Images）
■2022年11月23日 カタールW杯E組（ハリーファ）
ドイツ 1-2 日本
得点者：（ド）イルカイ・ギュンドアン
（日）堂安律、浅野拓磨
「僕が日本サッカーを盛り上げる」
PKで先制ゴールを許し、シュートも1本しか打てなかった前半を終えて、日本は豹変した。冨安健洋を後半開始から投入して3バックへ、57分に三笘薫と浅野拓磨を、71分に堂安律、75分に南野拓実を投入すると、ドイツよりもよく足が動いて押し込んでいった。
そのときは、交代からわずか4分後にやってきた。左サイドで三笘が持って内側の南野へ、左足で狙ったシュートはGKマヌエル・ノイアーの左手で防がれたが、そこに堂安がいた。75分、左足でしっかりとボールをたたいてゴールへ。
「オレが決めるっていう気持ちで入りましたし、オレしかいないと思っていたので、そういう強い気持ちで入りました」
ドイツ1部のフライブルクでプレーして、ドイツ代表の面々は「日常」で戦う相手。だから、臆することはなかった。そもそも、攻撃的な姿勢とテクニック、そして度胸を前面に押し出すキャラクターが魅力。それが大一番で生きた。
このあと、83分には浅野が右サイドから持ち込んで、最後はGKノイアーのニアを抜くゴールでついに逆転。
「これに一喜一憂せず、強い気持ちを持って、また一丸となって戦いたいですし、僕が日本サッカーを盛り上げるという気持ちでこのピッチに立ってるんで、皆さんぜひ期待してほしいと思います」
日本サッカーの歴史の中で最も価値のある勝利の一つをもぎ取って、最後まで堂安の言葉は力強かった。
