第40回サッカーマガジンカップオープン大会2022
大会4日目レポート

記念大会ファイナルの顔合わせは
やはり早大と中大の強豪同士

　9月12日の大会4日目、全順位を決める各トーナメントは佳境に入った。決勝トーナメントでは、午前中に準々決勝、午後から準決勝が行なわれ、ついにファイナリストが決定した。

　準々決勝は、4試合中３試合が１点差ゲームで、残り１試合はPK戦にもつれ込むなどすべての試合が接戦に。そして激戦を勝ち上がった4チームによる準決勝もまた激戦となった。

　まず準決勝の第１試合、ファイナリストの常連チームで2017年以来の優勝を目指す早稲田大学稲穂キッカーズAと、初優勝を狙う未冠の強豪・早稲田大学HUMAN F.C. Aは、PKによる虎の子の１点を守り抜いた稲穂Aに軍配が上がった。

　続いて準決勝の第２試合、前回大会王者の中央大学体同連フースバルクラブ Aと初優勝を狙うFC NINDO Aは、互いに寄せの早い守備からチャンスらしいチャンスを作らせない展開ながら、一瞬の隙からゴールを奪ったフースバルAが決勝に駒を進めた。

　記念すべき40回大会のファイナリストに名を連ねたのは、稲穂AとフースバルA。初日から波乱含みの展開となった今大会だが、最終的に決勝の舞台まで勝ち上がってきたのは、結果的にともにマガ杯の優勝争いの常連チームとなった。だが、その勝ち上がりの過程にはドラマがあったようだ。両チームのキャプテンが決勝を前にした率直な想いを語ってくれた。

稲穂A・横井創キャプテン
「実は僕、大会２日目・３日目は体調不良でチームに帯同できなかったんです。本当にチームに迷惑をかけたので、とにかく今日は結果が出てよかったです。今季はチームが思うような結果を残せていなくて、このマガ杯のタイトルは絶対に獲りたいと思って今大会に臨みました。ラスト１試合、B・C・Dチーム含めた97人の想いを背負っているので絶対に勝ちたいです」

フースバルA・山口輝キャプテン
「当然、優勝を目標にして今大会に臨んで、決勝に進めましたが、ここまでは全く予定通りの勝ち上がりではなかったです。予選リーグは初戦を引き分け、２試合目で敗れるという出だしから何とか決勝トーナメントに進み、1回戦も終了間際の決勝点、2回戦はPK戦までもつれ、準々決勝の中大MAPLE戦もラスト３分の決勝点まで苦しみました。でも苦しい試合を勝ち抜いてきたからこそ、チームの一体感も増してきていると感じます。入学してチームに入ってから、ずっとマガ杯で優勝することを夢に描いてきました。ここまできたら、もちろん優勝は目標ですが、何よりサッカーを楽しみたいと思います」

　ともに上位常連チームの顔合わせとなったマガ杯の決勝だが、選手たち自身は皆、初めての舞台。果たしてどんなドラマが待ち受けているのだろうか。いよいよ記念すべき40回大会の王者が決まる。