パリ五輪世代にあたるU-21日本代表は18日、U-23アジアカップの3位決定戦に臨んだ。オーストラリアとの一戦は、日本が前半に佐藤恵允とOGで2点をリード。後半は途中出場の藤尾翔太が加点し、3-0で快勝。有終の美を飾り、アジア3位で大会を終えた。
上写真=先制ゴールを決めた佐藤恵允(写真◎AFC)
■2022年6月18日 AFC U23アジアカップ3位決定戦(@パフタコールS)
日本 3-0 オーストラリア
得点者:(日)佐藤恵允、OG、藤尾翔太
スタートから試合をリード
日本にとっては難しい試合だった。12日以来、新型コロナウイルスの陽性者が選手4名、スタッフ1名と複数人出る中でこの試合に臨んでいたからだ。中2日という厳しい日程の中、疲労を考慮しつつ、戦えるメンバーでチームを編成することを余儀なくされた。
しかし、日本は序盤からゲームをリードする。ボールを持たれながらも、要所はきっちり締めてボールを奪うや鋭く相手ゴールに迫る。開始7分、左クロスの流れから相手のクリアをボックス内で拾った佐藤がニアサイドに蹴り込んだ。39分には右CKの場面で山本の蹴ったボールを、相手CBトレウィンがオウンゴール。日本は前半のうちに2点を奪った。
後半も日本は効率の良い戦いでゲームを進めた。63分には半田が右サイドを持ち上がり、松木につなぎ、最後は藤尾がシュート。今大会初ゴールを決めた。後半は相手が前から来ないと見ると、ボールを動かしながら攻め筋を探り、時に時間を使いながらゲームを進めた。相手のプレッシャーが弱まったこともあるが、ゲームは運びの部分でもこの日は良い面が見られた。
そのまま3-0で押し切った日本は、U-23代表が集う大会の中でU-21世代ながら地力をしっかり示し、3位入賞。アジア3位という結果を手にするとともに、パリ五輪予選を兼ねる次回大会のポット分けで優位となる条件を得た。