上写真=リバプールのチームメイト対決はセネガル代表のマネ(左)に軍配。エジプト代表のサラーを涙をのむことになった。写真は1stレグ(写真◎Getty Images)
アフリカネーションズカップ決勝の再現
リバプールに所属するモハメド・サラーはエジプト代表として、同じくリバプールで活躍するサディオ・マネはセネガル代表として、アフリカ予選の第3ラウンドで対戦した。
1stレグはホームのエジプトが1-0で勝利を収めて迎えた2ndレグ、開始早々にオウンゴールでセネガルが先制する。ボックス左で得たFKの場面で、こぼれ球に詰めたブライユ・ディアのシュートはエジプトのハムディ・ファティに当たってゴールイン。記録上はオウンゴールとなったが、ディアの鋭い反応が光った場面だった。
セネガルが先制したことで、2試合合計1-1という状況になると、試合はそのまま進み、90分で決着つかずに延長戦へ突入する。それでも勝負はつかず、PK戦を戦うことになった。
この両国は今年2月のアフリカネーションズカップ決勝でも対戦。PK戦の末にセネガルが勝利を収めて優勝を手にしていた。言わば因縁の相手だったが、今回の試合でも再び同じような展開でPK戦を迎えることになった。
先攻はセネガル。一番手のカリドゥ・クリバリが外したの対し、エジプトの一番手を務めたサラーも枠の上に外してしまう。続く2番手のサリウ・シス、アハメド・サイードはともに失敗。3番手はセネガルのイスマイラ・サール、エジプトのアムル・エルソリアがともに決めて迎えた4人目。運命が分かれることになる。先攻セネガルのアフマドゥ・バンバ・ディエングが決めたが、エジプトはムスタファ・モハメドが失敗。この時点で2-1となり、5人目が成功すれば、セネガルの予選突破が決まる状況になった。
大事な5人目のキッカーを務めるのは、アフリカネーションズカップの時と同様にマネ。頼れるエースはど真ん中に蹴りこみ、セネガルが2大会連続3回目のW杯出場を決めた。
ともに10番を背負って母国のために戦ったマネとサラー。今回もアフリカネーションズカップ決勝と同じく勝利の女神はセネガルに微笑んだ。
※アフリカ予選を突破したW杯出場決定5か国:セネガル、カメルーン、ガーナ、モロッコ、チュニジア