上写真＝大岩剛監督は選手たちの「気づき」を促して大会を戦っている（写真◎スクリーンショット）
「選手の目に意気込みを感じます」
U-23クロアチアに1-0、U-23カタールに2-0と、U-21日本代表はドバイカップU-23で2試合連続完封勝利だ。3月29日（日本時間30日）にはU-23サウジアラビアとの決勝に臨む。
事前に練習の時間も多くは取れず、第3戦を前に所属チームに戻る選手や負傷で離脱した選手もいて、選手起用は難しい。それでも大岩剛監督は、この貴重な海外遠征で確かな進歩を感じている。
「メンタル的にもチームコンセプトや戦術的にも、選手たちは意識して臨んでくれています。トライアンドエラー、アンドトライのコンセプトの下でやっていて、エラーがある中でトライできています。ゲームで修正しながら、徐々にですけど前進してきていると感じています」
国内キャンプからこの遠征までの時間で積み上げたものを、さらに押し進めていくためには「気づき、考え、行動に移す段階に入っていければ、チームとして前に進んでいける」のだという。2001年から04年生まれの選手で構成されている今回の若いチームでは、首脳陣がアプローチした上で、自らの気づきを促すことも目的の一つだ。
選手はそれを行動に移してピッチで表現するためのファイナルになる。彼らの目つきが変わってきていると、大岩監督は喜ぶ。
「タイトルというか決勝戦という部分では、私がアプローチしなくても選手自身が感じていると思いますし、選手の目に意気込みを感じます。こちらがアプローチするよりリアルな彼らの反応で、それを大事にしながらこのグループとして戦ってきました。いろいろなイレギュラーがある中でやっているので一体感が重要になります。アプローチはしながらも、選手自らが起こすモチベーションに期待したい」
日本時間30日の1時キックオフ。若き日本代表がパリ・オリンピックへと続く道で、高い意識をぶつける一戦が間もなく始まる。
【ドバイカップ結果と予定】
■Match Day 1
タイ0-1カタール
日本1-0クロアチア
ベトナム0-0イラク
UAE1-0中国
サウジアラビア2-0ウズベキスタン
■Match Day 2
中国4-2タイ
カタール0-2日本
クロアチア1-0ベトナム
イラク1-2サウジアラビア
ウズベキスタン0-0UAE
■Match Day 3
サウジアラビア-日本
UAE-中国
カタール-クロアチア
ウズベキスタン-ベトナム
イラク-タイ
