インカレ(全日本大学サッカー選手権)の決勝が12月25日に行なわれ、阪南大(関西地区第4代表)と駒澤大(関東地区第2代表)が対戦。点の取り合いとなった一戦は駒澤大が逆転で制し、14大会ぶり7回目の優勝を飾った。

上写真=逆転勝利で日本一を勝ち取った駒澤大の歓喜が爆発!(写真◎藤田望)

「ずっと日本一になりたくてやってきた」

 新型コロナウイルスの影響で開催されなかった昨年を経て、2年ぶりに開催されたインカレは、24チームが参加して12月8日に開幕。25日にNACK5スタジアム大宮(埼玉)で決勝が行なわれた。

 立ち上がりは駒澤大がゴールに迫る場面を多く作ったが、先制したのは阪南大。12分、左からのセンタリングは駒澤大GK松本瞬にパンチングで防がれたものの、落下地点で待ち構えていたFW松原大芽が左足ボレーで蹴り込んでネットを揺らした。

 だが駒澤大も36分に追い付く。左サイドに流れてパスを受けたFW荒木駿太がセンタリングを送り、阪南大GK村田要が処理しようと前に出たが、飛び込んだFW土信田悠生が先にヘッドで合わせて同点とした。

 1-1で迎えた後半も点の取り合いが続いた。48分に阪南大は、エリア外の右サイドでボールを持ったMF藤原雅弥が左足を振り抜く。ニアサイドを突いたシュートに駒澤大GK松本のセーブは間に合っていたが、手をはじいたボールがゴール内に転がって勝ち越し点となった。しかし駒澤大も58分、FW荒木の右CKをFW宮崎鴻がヘッドで合わせ、再び追い付く。

 一進一退の攻防から、次の1点を奪ったのは駒澤大だった。73分、DF小針宏太郎が左からゴール前にロングパスを送ると、ボールはバウンドしながらゴール前の混戦を通過。最後は交代出場のMF島崎翔輝がファーサイドから蹴り込んで逆転に成功した。

 その後は阪南大も早い時間から、CKやスローインのチャンスでGK村田をゴール前に上げて同点を狙う。しかし駒澤大は最後まで体を張って守り、そのまま3-2で勝利をつかんだ。

 逆転勝ちの駒澤大は2006年以来、14大会ぶり7回目の大学日本一に輝いた。秋田浩一監督は「後半は足が止まらないでいたので、追い付くまではいけるかな、という思いがあった。駒大らしいサッカーをしてくれて、ありがとうと言いたい」と選手たちを称賛。卒業後のロアッソ熊本への加入が内定しているFW土信田は「この大学に入って、ずっと日本一になりたくてやってきた。みんなでつかみ取った日本一なので、うれしいです」と喜びに浸っていた。


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