東京五輪の女子サッカー競技は7月27日、1次ラウンドの最終戦を戦った。F組ではオランダ女子代表と中国女子代表が対戦。立ち上がりこそ互角の戦いを演じたが次第にオランダペースの展開となり、最後は8-2という大差で決着。オランダは首位通過を決め、中国は4位に沈み、1次ラウンドでの敗退が決まった。なお、オランダは準々決勝でG組2位のアメリカとの対戦が決定した。

上写真=ドリブル突破をはかるファンデサンデン。オランダの先制点をスコアした(写真◎Getty Images)

■2021年7月27日 サッカー女子1次ラウンドF組(@横浜国際競技場)
オランダ女子 ー 中国女子
得点:(オ)シャニセ・ファンデサンデン、リネト・ベーレンスタイ2、リーケ・マルテンス2、ビビアネ・ミーデマ2、ビクトリア・ペロファ
   (中)王珊珊、王妍雯ブン

・オランダ女子メンバー:GKサリ・ファンフェーネンダール、DFリン・ウィルムス(46分:ビクトリア・ペロファ)、アニーク・ヌーベン(73分:アヌク・デッカー)、メレル・ファンドンヘン、ドミニク・ヤンセン、MFイル・ルート(46分:キカ・ファンエス)、ヤッキー・フルーネン、ダニエレ・ファンデドンク(62分:ビビアネ・ミーデマ)、FWシャニセ・ファンデサンデン(46分:レネテ・ヤンセン)、リネト・ベーレンスタイン、リーケ・マルテンス

・中国女子メンバー:GK彭詩夢、DF李夢ブン、林宇萍、王暁雪、羅桂平(27分:王瑩)、MF王霜、楊莉娜、王ウェン(59分:劉靖)、張馨、FW肖裕儀(59分:王妍ブン)、王珊珊

8強でアメリカとのリベンジマッチが実現

 10得点を挙げた初戦のザンビア戦の再現のようだった。オランダが再びゴールショーを演じたのだ。ファンデサンデンが12分に先制した1分後、ボックス内で王珊珊にシュートを許して同点とされたが、その後、19年の女子ワールドカップ準優勝チームの力を見せつける。べーレスタインが相手DFの当たりを物ともせずにドリブルで持ち込んで勝ち越し弾を決め、前半のアディショナルタイムにも左サイドからボックス内に進入してネットを揺らして中国を突き放した。

 後半に入ると、さらにゴールへの意識が強まっていく。守備から攻撃に切り替わった瞬間に相手ゴールに複数人が走り込むは迫力は圧巻。ドリブル突破、ミドル、セットプレーと多彩な得点パターンでスコアを動かし続けた。得点者を記せば、マルテンスが2ゴールし、後半から登場したペロファが1得点。さらに同じく途中出場のエース、ミーデマも2ゴールをスコアした。中国も途中出場の王妍?が左クロスに合わせて飛び込んで1点を返したが、オランダとの差は歴然だった。この結果、オランダは勝ち点を7に伸ばし、得失点差も13として首位通過を決めた。一方、敗れた中国は4位に転落。1次ラウンド敗退となった。

 なお、オランダの準々決勝の相手はG組2位のアメリカに決定。2019年女子ワールドカップ決勝で敗れた『リベンジマッチ』を戦うことになった。

■グループF順位表
1 ※オランダ(勝ち点7/2勝1分け/21得点・8失点/得失点13)
2 ※ブラジル(勝ち点7/1勝1分け/9得点・3失点/得失点6)
3 ザンビア(勝ち点1/1分け2敗/7得点・15失点/得失点-8)
4 中国(勝ち点1/1分け2敗/6得点・17失点/得失点-11)
※決勝トーナメント進出決定


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