7月24日の東京五輪女子サッカー1次リーグE組で、チリ女子代表とカナダ女子代表が対戦。PK失敗がありながらも2点を先行したカナダに対し、チリも五輪初得点で1点差に詰め寄ったが、カナダが逃げ切って勝利をつかんだ。

上写真=2-0からチリの粘りに苦しんだカナダだが、1点差で逃げ切った(写真◎Getty Images)

■2021年7月24日 サッカー女子1次リーグE組(@札幌ドーム)
チリ女子 1-2 カナダ女子
得点:(チ)カレン・アラヤ
   (カ)ジャニン・ベッキー2

・チリ女子メンバー◎GKクリスティアネ・エンドレル、DFロサリオ・バルマセダ、ダニエラ・パルド(90+2分:ハビエラ・グレス)、カルラ・ゲレロ、カミラ・サエス、MFカレン・アラヤ、ヤナラ・アエド、イエセニア・ロペス(85分:イエニ・アクニャ)、フランシスカ・ララ、FWマリアホセ・ウルティア、ダニエラ・サモラ
 ※実際のポジションで表記

・カナダ女子メンバー◎GKケーレン・シェリダン、DFジェード・リビエール、カディシャ・ブキャナン、シェリナ・ザドースキー、アシュリー・ローレンス、MFデジレー・スコット、ジュリア・グロッソ(61分:レベッカ・クイン)、ジェシー・フレミング、クリスティン・シンクレア、ニシェル・プリンス(61分:ディアン・ローズ)、FWジャニン・ベッキー
 ※実際のポジションで表記

PK失敗のベッキーが2得点

 カナダは立ち上がりの5分、DFブキャナンがパス交換で中央を破り、最後は左からのパスを押し込んで先制かと思われたが、最初のシュートがGKに当たってはね返ったボールが左手に当たっており、ハンドの判定でノーゴールに。20分にはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入でPKを獲得し、FWベッキーが狙ったが、右へのシュートはポストに当たって決まらない。

 それでも39分、MFプリンスの右からのセンタリングをチリGKエンドレルに防がれたこぼれ球を、ベッキーが拾って無人のゴールに素早く蹴り込んで先制。さらに後半立ち上がりの47分にも、プリンスのスルーパスで最終ラインの背後に抜け出したベッキーが、飛び出してきたGKエンドレルをかわして蹴り込んだ。

 だがチリも57分、前線へのパスに反応したFWサモラが、DF2人に挟まれながらもエリア内でパスを受けようとして転倒。主審の笛は鳴らなかったが、VARの介入からPKが与えられ、MFアラヤが決めて1点差に。今大会が初出場で初戦はイギリスに0-2で敗れているチリは、これが記念すべき五輪初得点となった。

 さらにチリは攻勢を強め、73分には左からのセンタリングをFWウルティアが合わせたが、クロスバーに当たって決まらず。カナダも3点目のチャンスを生かせなかったが、そのまま2-1で逃げ切り、なでしこジャパン(日本女子代表)と引き分けた初戦と合わせて、勝ち点を4に伸ばした。


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