7月22日の東京五輪の男子サッカー、グループDではコートジボワールとサウジアラビアが対戦した。オウンゴールで先制したコートジボワールに対し、サウジアラビアが早々に追いつく一進一退の攻防。勝負を決めたのはコートジボワールのフランク・ケシーが突き刺した左足の一撃だった。

上写真=決勝ゴールを決めたフランク・ケシーがこの笑顔。コートジボワールが勝利を手にした(写真◎Getty Images)

■2021年7月22日 サッカー男子1次ラウンドD組(@横浜国際)
コートジボワール 2-1 サウジアラビア
得点:(コ)オウンゴール、フランク・ケシー
   (サ)サレム・ドサリ

・コートジボワールメンバー:GKエリザー・イラ、DFウィルフリード・シンゴ、エリク・ベイリ、クワディオイブ・ダビラ、イスマエル・ディアロ、MFエブー・クアシ、イドリサ・ドゥンビア(66分、ユスフ・ダオ)、フランク・ケシー、FWアマド・ディアロ(90+1分、シェイック・ティミテ)、クリスチャン・クワメ、マックス・グラデル(90+2分、アブバカル・ドゥンビア)
・サウジアラビアメンバー:GKモハメド・ヤミ、DFサウド・アブドルハミド、アブドルラ・アラムリ(76分、ハリド・ガナム)、アブドルバシット・ヒンディ、ヤセル・シャラニ、MFアリ・ハッサン(76分、ハリファ・ドサリ)、サルマン・ファラジ、サミ・ナジ、FWアイマン・アハメド(67分、エイマン・フライフ)、アブドラ・ハムダン(63分、アブドルラハマン・ガリーブ)、サレム・ドサリ

サレム・ドサリのコントロールショットもお見事

 コートジボワールがサウジアラビアを見事に突き放して、白星スタートだ。

 ともに確かな技術を持つ同士で見応えあり。サウジアラビアがピッチを広く使ってボールを動かし、コートジボワールが奪ったら鋭く攻めに出るというのが大きな流れとなった。それぞれの良さを出し合う一進一退の攻防だったが、スコアが動いたのはやや意外な形からだった。

 39分、コートジボワールが左サイドに持ち込んで、戻りながらマックス・グラデルが右足でニアへ。サウジアラビアのGKモハメド・ヤミがキャッチしようと前に出たが、その手前でDFアブドルラ・アラムリが足を出して触って、ボールが無人のゴールに飛び込んだ。

 試合が面白くなったのは、この5分後にサウジアラビアが追いついたから。中央でボールを受けたサレム・ドサリが相手に囲まれながらもわずかなコースを見つけ出して右足でコントロールショット、気持ちよくゴール右に飛び込んで1-1と振り出しに戻した。

 後半もつなぐサウジアラビアとスピードで狙うコートジボワールの色が出たが、試合を決めたのは見事な一撃。66分、コートジボワールが右サイドからアマド・ディアロがするすると中央に進んで横パス、フランク・ケシーが時計回りに回ってから左足でずばりとゴール右に突き刺して、決勝ゴールを挙げた。

 終盤は1点を追うサウジアラビアの猛攻も実らず。90+7分にはコートジボワールのアブバカル・ドゥンビアがもめた相手を突き飛ばして退場処分と後味の悪さも残したが、まずは勝ち点3をしっかりとその手に収めた。


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