東京五輪の女子サッカーが7月21日に開幕し、1次リーグF組では、ザンビア女子代表とオランダ女子代表が対戦。五輪初出場同士の対戦は、2019年女子ワールドカップ準優勝のオランダが10ゴールを集めてザンビアを下した。

上写真=ゴールを喜ぶオランダの選手たち。ザンビア戦では8度、歓喜の輪が広がった(写真◎Getty Images)

■2021年7月21日 サッカー女子1次ラウンドF組(@宮城スタジアム)
ザンビア女子 3ー10 オランダ女子
得点:(ザ)バブラ・バンダ3
   (オ)リーケ・マルテンス2、ビビアネ・ミーデマ4、、シャナイス・ファンデサンデン、ジル・ルールト、リネス・ベーレンステイン、フィクトリア・ペロワ

・ザンビア女子メンバー:GKヘーゼル・ナリ、DFマーガレット・ベレム(87分:エスター・ムクワサ)、アニタ・ムレンガ(72分:アグネス・ムサス)、エスター・シアムフコ、ルショモ・ムウィーンバ、MFグレイス・チャンダ、マリー・ウィロンベ、イリーン・ルング、FWアベル・チトゥンドゥ、ヘレン・ムバンガ(73分:オチュンバ・ルバンジ)、バブラ・バンダ

・オランダ女子メンバー:GKサリ・ファンフィーネンダール、DFドミニク・ヤンセン、ステファニー・ファンデルフラフト(60分:リン・ウィルムス)、アニク・ナウエン(85分:キカ・ファンエス)、メレル・ファンドンヘン、MFダニエレ・ファンデドンク(72分:フィクトリア・ペロワ)、ジャキー・フルーネン、ジル・ルールト、FWシャナイス・ファンデサンデン(72分:レナテ・R・ヤンセン)、ビビアネ・ミーデマ(60分:リネス・ベーレンステイン)、リーケ・マルテンス

最多得点者ミーデマが持ち味発揮

 真夏の夜のゴールショーになった。主役を演じたのはオランダ女子代表。ザンビア女子代表を脇役に追いやり、10個のゴールを集めてみせた。プレッシャーのかからない中盤を突破し、次々にネットを揺らしていった。オランダは2017年のUEFA女子選手権で初優勝して以降、上昇曲線を描き、19年の女子ワールドカップで準優勝を果たしたが、五輪は今回が初出場になる。当然ながら上位進出を狙うチームにとって、初戦は重要だった。

 目標に向けた一歩目を望む形で踏み出したと言えるだろう。ピッチ幅を使いながら果敢に縦を突いていくプレーぶりで、ザンビアを寄せ付けず。代表歴代最多得点者でもあるミーデマは4得点と粗さ稼ぎし、マルテンスも2得点をスコア。多くのゴールを集めて勝ち切った。ただ一方でザンビアのバンダにハットトリックを決められてもいる。80分過ぎに2失点したことは課題だろう。もちろん警戒が強まっていく中で3度もネットを揺らしたザンビアのFWは素晴らしいが、メダルを目指すには終盤に集中力を欠いた守備面の改善はマストになる。次戦はグループ最大のライバル、ブラジルと対戦する(24日)。連勝すれば、オランダが目指す頂上への視界はさらにひらくはずだ。


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