サンフレッチェ広島レジーナFW山口千尋が、クラブ初のホームゲームで先制ゴールを決めた。初めて紫のユニフォームに袖を通し、躍動感あふれるプレーを披露して地元での初勝利に貢献している。

上写真=勝利につながる先制点を挙げた広島レジーナの山口(写真◎石倉利英)

■2021年5月22日 WEリーグプレシーズンマッチ(@広域第一:観衆1,075人)
広島レジーナ 2-0 千葉レディース
 (広)山口千尋、谷口木乃実
 (千)なし

WEリーグに向けて完全移籍で加入

 9月に開幕する女子のプロリーグ、WE(ウィー)リーグの準備として4月末から開催されているプレシーズンマッチ。新しくクラブを立ち上げた広島レジーナは、地元でのお披露目となった第2戦でジェフユナイテッド市原・千葉レディースと対戦した。

 0-0で折り返した50分、広島レジーナはDF松原優菜がインターセプトしたボールを、右サイドのMF川島はるなが逆サイドへ鋭いパス。「はるなさんから来るのを信じて止まったら、相手が食いついてくれたので、うまく入れ替わることができた」と振り返る山口が、巧みなコントロールからエリア内に侵入した。

「どフリー過ぎてドキドキした」と笑った山口だが、「思い切りいこうと思っていたので、うまく決めることができてよかった」という右足シュートが右サイドに決まって先制。記念すべきクラブのホーム初戦で初ゴールを決め、何度もジャンプして喜びを爆発させた。
 
 前半は千葉レディースの勢いに押され気味だった広島レジーナは、山口の先制点で勢いに乗ると、さらに1点を追加して2-0で勝利。「選手全員で耐えて、後半に得点に結びついた。すべてが良かったとは言い切れないですが、良い戦いはできたんじゃないか」と山口も納得の表情を見せた。

 神村学園高等部(鹿児島)、姫路獨協大を経て、2019年からは愛媛FCレディースでプレーし、WEリーグ開幕を前に完全移籍で加入。プレシーズンマッチも始まり、徐々に開幕が近づく中で「初めてのプロリーグで注目されているのは、いろいろなことを通して実感していて、プレッシャーがないと言ったら嘘になる」という。それでも「広島の皆さんが後押ししてくれたり、サンフレッチェが良い環境を整えてくださっているので、楽しみの方が大きい」と目を輝かせた。

 アウェーで大宮アルディージャVENTUS(ベントス)と対戦したプレシーズンマッチ第1戦は控えからの交代出場で、ユニフォームは白だった。初めて紫のユニフォームを着て先発出場して「あらためてサンフレッチェの一員になれたと実感しました」とニッコリ。さらに「たくさんの方々が応援に来てくださって、声は出せないですが、拍手などで後押ししてくださって、すごく力になりました」と感謝した。

現地取材・写真◎石倉利英


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