Jリーグは16日、第9回臨時実行委員会を開催した。終了後に村井満チェアマンがオンラインで取材に応じ、リーグ再開後の試合開催可否の基準や、今季の賞金について議論したことを明かした。

上写真=臨時実行委員会での議題を説明した村井チェアマン(写真◎スクリーンショット)

エントリー基準を新設

“ウィズ・コロナ”で行なわれる今季は、試合のエントリー基準が新たに設けられ、JリーグによるPCR検査を受診し、問題がなかった選手・スタッフのみが試合にエントリーできることとなった。またスタジアムへの移動時に検温し、37.5度以上の者はスタジアムに入場できない。以上の2点が大きな原則となる。

 その上で、健康状態が保たれているトップチームの選手が14人(キーパー1人を含む)以上いる場合、通常どおり試合が開催される。試合2日前の正午の時点で基準人数を下回る場合には、ユース所属の2種登録選手の出場可否などを含め、Jリーグ競技運営部に連絡を取らなければいけない。なお開催可否の最終判断はチェアマンが行ない、過密日程により延期開催が不可能と判断された場合は未消化試合となる。

 今季の大会成立を目指し、Jリーグは独自にPCR検査センターを設立して選手・スタッフを対象に2週間に1回の検査を行なうなど、万全の体制で再開を迎えようとしている。そういった新型コロナ対策には相当額の資金が必要となるため、今季はチーム表彰と個人表彰の賞金を50%減額する方針も固まった。J1優勝チームへの3億円など総額8億円を50%に減額し、削減分はクラブに対する補填に充てられる。なお臨時実行委員会で決議された内容は、23日の理事会で正式決定する。

 Jリーグは昨日、J1~J3までの各リーグとルヴァン杯の日程を発表した。6月27日にJ2再開、J3開幕を迎え、7月4日にJ1が再開する。村井チェアマンは「冒頭から好ゲームが続出している。コロナの状況ではあるが、どこにどんなドラマが隠れているんだろう、とイメージしながら(日程を)眺めていた」と期待を寄せつつ、「東京都を中心に数多くの感染が報告されるなど予断を許さず、しっかりと準備をしながら再開、開幕に臨みたい」と気を引き締めた。


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