日本サッカー協会(JFA)は14日に理事会を開き、「新型コロナウイルス対策 JFAサッカーファミリー支援事業」を正式に承認した。早ければ来週にも融資が開始される見込みだ。
上写真=理事会後の会見に出席した田嶋幸三会長(写真◎ZOOMスクリーンショット)
スピード感を重視してサポート
JFAは14日、理事会を開催し、4月24日に発表していた『新型コロナウイルス対策 JFAサッカーファミリー支援事業』を正式に承認した。経営危機に瀕しているサッカーファミリーを救済するため、スピード感を持ってサポートしていく。
今回の事業は「日本サッカー界の最も重要な財産を守るため」でもある。「長い年月をかけて築き上げてきたサッカーを楽しむための環境が、今回の危機にあって、手放すことになれば、その復旧に多くの時間を要する。サッカーを楽しむための環境こそが、日本サッカー界の最も重要な財産の一つであり、それを守ることはJFAの理念の具現、日本サッカーの普及・育成・強化の観点でも重要」との考えから、JFAは積極支援に乗り出す。
今年度の選手登録料や協会納付金の免除、寄付金口座を開設するほか、新型コロナウイルスの影響で資金難に陥った街クラブ、スクールに対する融資を速やかに進めていく。法人には最大500万円、任意の団体には最大200万円を融資。財源は確保済みの5億円となる。これまでに仮申請が85件あり、審査を経て、来週中にも開始する予定。今回だけに留まらず、最適な形を模索しながら第二次、第三次の支援も考えていきたいという。
理事会後のオンライン会見で田嶋幸三は、スピード感が重要であることを強調。日本のサッカーを下支えする街クラブやスクールの融資を来週中にも開始したいとの意向を示した。