日本サッカー協会(JFA)は5月14日、オンラインで第6回理事会を開催し、競技規則の暫定的改正などについて報告した。新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年内に終了予定の競技会における交代の最大数が5人に変更となる。

上写真=Jリーグでも交代枠が拡大する見込みだ(写真◎J.LEAGUE)

新型コロナウイルスの影響を考慮して採用

 今月8日、国際サッカー連盟(FIFA)の提案を受け、国際サッカー評議会(IFAB)が、サッカー競技規則を暫定的に改正し、1試合の交代枠を従来3人から最大5人にすると発表した。JFAもIFABからの通達を受け、2020年内に終了予定の競技会について暫定ルールを適用すると、この日の理事会で報告した。

 新型コロナウイルスの影響で、今年は多くのコンペティションの開催期間が短縮される。必然的に通常よりもタイトな日程の中で試合を消化せざるを得ない。選手の負担を軽減する目的から今回、交代枠を拡大するに至った。

 なお、このルールでは試合が途切れる回数を減らすために、試合中の交代はハーフタイムでの交代を除いて、各チーム最大3回までとし、両チームが同時に交代した場合はそれぞれ交代回数を1回使ったものとして数える。つまりハーフタイムで交代させずに4人以上を「試合中」に交代させる場合、1回で複数人を交代させるケースが生じることになる。

 また、試合中に使わなかった交代は、延長戦がある場合には繰り越す。競技会規定で延長戦にさらに1人の交代要員の追加を認めている場合は、各チームはもう1回の交代を行なうことができると定められている。

 主催者判断で適用されるこのルールは、Jリーグでも再開後に導入されることになりそうだ。


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