グループステージを1勝1分け1敗で2位通過したなでしこジャパンは、ラウンド16でオランダと対戦。2011年大会以来、2度目の頂点を狙ったが…。
上写真=タイムアップの瞬間、両者の明暗が分かれた。なでしこジャパンはラウンド16で姿を消すこととなった(写真◎Getty Images)
■2019年6月25日 女子W杯ラウンド16
日本 1-2 オランダ
得点:(日)長谷川唯 (オ)マルテンス2
2点目を決められず、終了直前に痛恨のPK献上
ラウンド16に臨んだなでしこジャパンは、細かくパスをつなぎながら、オランダのゴールに迫った。しかし、17分にオランダのCKから、リーケ・マルテンスに先制ゴールを奪われてしまう。
それでも、前半終了間際の43分に同点に追いつく。岩渕真奈からのパスを受けた長谷川唯が鮮やかにゴールネットを揺らし、1-1で試合を折り返す。
逆転を狙うなでしこジャパンは、後半も攻勢に出る。中島依美や長谷川、岩渕が強烈なシュートを放ち、相手ゴールを脅かす。
79分には杉田妃和がシュートを打つもクロスバー直撃。その1分後には途中出場の籾木結花がゴール前で決定機を迎えるも、相手GKの好守に阻まれ、2点目を奪えない。
すると、88分に試練が待ち受けていた。なでしこジャパンのペナルティーエリア内で相手のシュートが熊谷紗希の左手に当たり、PKを献上。キッカーのマルテンスに冷静に沈められ、後半終了直前に勝ち越しを許した。
アディショナルタイムは5分。なでしこジャパンは最後の瞬間まで同点ゴールを狙うも、90+2分にCKのチャンスから杉田が放ったシュートは相手DFにブロックされるなど、再び追いつくことはできず、試合終了。
8年ぶりの世界一に挑んだなでしこジャパンの戦いは、ラウンド16で終わりを告げた。