グループステージを2位で突破した日本は、ラウンド16でアジアのライバル・韓国との一戦を迎えた。FIFA主催の国際大会で“日韓戦”が実現するのは、2003年ワールドユース選手権(現U-20ワールドカップ)以来のこと。負けられない戦いに臨んだが…。

上写真=84分にオ・セフンのヘディングが決まる(写真◎GettyImages)

■2019年6月4日 U-20ワールドカップ・ラウンド16
日本 0-1 韓国
得点者:(韓)オ・セフン

チャンスを多く作るも完封負け

 立ち上がりから互いの気迫がぶつかり、激しい球際の争いが繰り広げられた。

 徐々に日本がボールを握り、韓国陣内へ攻め込む。8分には藤本寛也のCKをファーサイドの小林友希が折り返し、ゴール前の宮代大聖の元へ。しかし、ギリギリで韓国DFにクリアされる。

 前半終了間際にも日本に決定機が訪れる。鈴木冬一のスルーパスに抜け出した宮代がゴール前へクロスを送り、西川潤が飛び込む。だが、またも韓国DFのクリアに遭い、得点を奪えない。

 前半は韓国にほとんどチャンスを作らせず、主導権を握ったが、ゴールを奪うことはできなかった。

 後半も日本がチャンスを作る。49分に郷家友太のクロスから西川が左足でゴールを狙う。この場面では相手GKの好守に阻まれるも、1分後にも再び決定機が訪れる。セットプレーの流れからこぼれ球を齊藤未月がゴール前へ。宮代のシュートは相手GKに阻まれるも、それを郷家が蹴り込んで、日本が先制ゴールを決めたかに思われた。

 ところがVAR判定の結果、オフサイドがあったとしてゴールが取り消しとなった。

 先制のチャンスを逃した日本は、その後韓国の反撃に遭う。後半開始から途中交代して右サイドに入ったウム・ウォンサンにボールを運ばれ、クロスやCKからゴールを脅かされる。日本はCB小林を中心に粘り強い守備で応戦した。

 しかし、84分にオ・セフンにヘディングで決められ、失点。残り時間わずかとなり、1点を追いかける厳しい状況となった。

 日本は東俊希と原大智を投入して同点を狙うも、最後まで韓国ゴールをこじ開けることはできず。

「サッカーはゴールを決めるスポーツなので、決められなかった自分たちが負けて、決めた韓国が勝ったということ」(齊藤未月)

 宿敵相手に完封負けを喫し、ベスト16で大会を去ることとなった。


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