上写真=ゴールへの積極性を示したC大阪の安藤 写真◎サッカーマガジン
2月1日、影山雅永監督が率いるU-20日本代表が宮崎県内でトレーニングキャンプを行なった。宮崎県と鹿児島県でキャンプを行なっているJクラブの代表候補選手を招集。地元のテゲバジャーロ宮崎とトレーニングマッチを行ない、斉藤光毅(横浜FC)のゴールで1-0と勝利した。
U-20ワールドカップへのサバイバル。「もっとアピールしたい」
この日、『FW』の登録ポジションとして呼ばれたのは、C大阪の安藤瑞季、ただ一人だった。4-4-2、あるいは4-2-3-1の最前線で精力的に走り回り、貪欲にゴールを狙った。ネットを揺らす場面はなかったものの、「代表に来て活動することは、自分のスキルや周りとの連係を見つめ直す機会でもあるので、今回も得たものは大きい」と、手応えをつかんでいた。
今年の5月にU-20ワールドカップを控え、20歳以下の候補選手たちの競争も激しさを増している。特にFWや2列目のポジションでは、鹿島の安部裕葵や神戸の郷家友太ら、所属クラブで主力を担う選手も多い。下の世代でも、久保建英(FC東京)や、この日の決勝点を挙げた斉藤光毅(横浜FC)らが頭角を現している。安藤も負けてはいられない。
「攻撃のポジションは競争が激しいけれど、代表に食い込んで、(U-20ワールドカップ開催国の)ポーランドに行きたい。そのためにも、もっともっとチームでアピールしたい。まずは試合に使ってもらわないと、評価されないので」
所属するC大阪では、昨季のJ1出場は1試合にとどまった。J3で戦うU-23チームでは出番を得るも、J1への思いは強い。いまは3週間後のJ1開幕に向け、ロティーナ新監督の下でトレーニングに励む。
「(ロティーナ新監督の下での)今年のサッカーも楽しみにしている。代表に残れるようにしっかりやりたい」
この世代の集大成となるU-20ワールドカップのピッチに立つために――。日本代表での生き残りも懸かるだけに、新シーズンへの思いは人一倍に強い。
取材◎小林康幸