上写真=後半途中出場でチームの4点目をアシストした堂安
写真◎Getty Images

「自信は常に持っている」

 59分、割れんばかりの歓声の中、堂安律はピッチへと入っていった。

「アグレッシブで、(観客を)ワクワクさせるようなサッカーができたらいい」

 この日、豊田スタジアムに詰めかけた3万8353人もの観客の期待に結果で応えたのは、3点目が決まってから間もない73分。相手のキックオフから猛然とプレスをかけると、右サイドで大迫勇也がボールを奪い、ショートカウンターを発動。大迫、南野拓実と渡ったボールが堂安の元へ転がると、ワンタッチで左足のアウトサイドにかけたスルーパスを送り、中島翔哉のゴールをお膳立てした。

「良い形でボールを奪えた。ショートカウンターは絶対にチャンスになる。ああいう綺麗な崩しができて良かった」

 年内最後の試合となったキルギス戦。選手にとっては、来年1月に控えるアジアカップのメンバー入りへの貴重なアピールの場となった。途中出場の堂安にとっても同様だ。

「(出場時間が)30分しかないぞと。焦りもあった。(実際には)早っ! っていう感じ。あっという間でしたね」

 だが、短い出場時間の中でもアシストという数字を残したことは、堂安本人にとっても大きい。

「自信は常に持っている。ただ、(メンバー入りは)確定ではない。オランダに戻って、さらに自信をつけて、もっと自分が中心となっていけるようにしたい。まだまだだと思うので、もっとやりたいと思います」

 来年1月、日本代表をまずはアジア王者へと導くために――。堂安はオランダでのさらなる成長を誓う。

取材◎小林康幸


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