「プレーオフに全精力を注ぐ」
1月10日、柏市民文化会館で『2018柏レイソル新体制発表会』が開催された。1200人のファン・サポーターも詰めかけ、新加入選手の紹介やAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で着用するユニフォームのお披露目が行なわれた。
2017シーズンのJ1を4位で終え、元日に行なわれた天皇杯決勝の結果により、ACLはプレーオフからの出場となる。昨季は12月23日まで戦いながら、プレーオフの試合日は1月30日。昨季が終わってから、わずか1カ月あまりで今季の公式戦初戦を迎えるという、タイトなスケジュールを強いられている。
その中で迎えるACLプレーオフに向け、新体制発表会でもクラブの“アジア再挑戦”に向けた強い思いがうかがえた。冒頭のあいさつで瀧川龍一郎代表取締役社長が「まだACL出場権は(実質的に)取れていない。1月30日のプレーオフに勝って、今季の柏レイソルがスタートする」と述べると、下平隆宏監督も「まずはそこ(プレーオフ)に全精力を注ぐ」と、ACL本戦出場へ向け、強い決意を語った。
新加入選手も、ACLへの思いを口にする。「ACL自体への出場は初めてだけれど、五輪予選などで韓国や中国、中東のチームとも戦ったことがある。それよりはレベルが高いと思うけれど、そういうところでプレーできるチャンスをいただいたので、まずはプレーオフに向けて良い準備をしていきたい」と話したのは、新潟から加入したFW山崎亮平。同じく新潟から加わったMF小泉慶も「(ACLでも)ガツガツ行きたい」と意気込んだ。
福岡から移籍してきたDF亀川諒史は「リオデジャイネロ五輪で世界と戦ってみて、Jリーグとはまた違った雰囲気や体格差を経験した。そういうことをまた経験したいと思っているので、まずはプレーオフにしっかりと勝つために、照準を合わせてやっていきたい」と、ACL本戦出場への意欲を示した。
ACL本戦出場を懸けたプレーオフは、1月30日19時に日立柏サッカー場にて一発勝負で争われる(対戦相手未定)。
今季も『柏から世界へ』のスローガンのもと、新たな戦力を迎えた柏が2015年以来となるアジアの舞台に挑む。
取材◎小林康幸 写真◎高原由佳
※写真は前列左から小泉慶、瀬川祐輔、宮本駿晃、田中陸、澤昌克、後列左から山崎亮平、江坂任、下平隆宏監督、猿田遥己、中川創、亀川諒史
※パク・ジョンスは前所属の横浜FMで元日の天皇杯まで戦ったため欠席