7月17日、「第30回サッカーマガジンカップ全国少年大会」は最終日。全国から参加した全61チームの頂点が決まります。
午前中に行なわれた準々決勝4試合では、昨年の準優勝チームである「川中島サッカークラブ」が、「にいざえ~す」との拮抗した試合をものにして勝利。「フットボールコミュニケーションアカデミー ブランコ」は「新座片山熟睡FC」を終了間際の劇的なゴールで破りました。「新座たけしのキッカーズ」と「ドラゴンズ柏SC」の昨年3位同士の対戦は、丁寧にパスをつないだ「ドラゴンズ柏SC」に軍配。決勝トーナメントに4チーム輩出した競合・新座片山の最強チームである「新座片山犬コロFC」は、圧倒的な攻撃力で「FC北砂 U-12」を下しました。
続く準決勝は、対照的な試合展開となりました。まず、「川中島サッカークラブ」と「フットボールコミュニケーションアカデミー ブランコ」の試合は、どちらが勝ってもおかしくない五分の展開に。前後半40分で決着がつかず、PK戦の結果、「フットボールコミュニケーションアカデミー ブランコ」が制して決勝に。川中島サッカークラブは昨年決勝で涙をのんだリベンジを果たせませんでした。
もう一方の「ドラゴンズ柏SC」と「新座片山犬コロFC」の試合は、予想外のワンサイドゲームに。「新座片山犬コロFC」の鋭い出足が相手の技術を封じ、攻めては試合開始30秒のゴールを皮切りに5得点で快勝しました。敗れた「ドラゴンズ柏SC」は、昨年に続き3位となりファイナリストへの夢は来年に持ち越されました。
そして、いよいよ決勝です。30回目の記念大会の栄えあるファイナリストは、初の決勝進出となった「フットボールコミュニケーションアカデミー ブランコ」と、本大会優勝の常連チームである「新座片山犬コロFC」。試合開始直後から、新座片山犬コロFCが圧倒的な攻撃力で試合を支配。圧倒的なスピードとテクニックを持つ戸祭博登、空中戦に強くポストプレーに長けたオネットの両FWを中心に得点を重ねます。ここまで安定した守備を司ってきた「フットボールコミュニケーションアカデミー ブランコ」も、DF山田耕生を中心に必死の抵抗を見せるも、相手の攻撃を食い止めることはできず。終わってみれば10-0の大差で「新座片山犬コロFC」が頂点に立ちました。
「新座片山犬コロFC」は、予選リーグ・決勝トーナメントの全8試合で86得点・3失点と攻守にわたって隙のない戦いぶり。過去3年は優勝から遠ざかっていましたが、4年ぶりにチャンピオンに返り咲きました。
決勝で敗れはしたものの、「フットボールコミュニケーションアカデミー ブランコ」は初のファイナリストに。この決勝での悔しさを糧に、来年こそ悲願の初優勝を目指してほしいものです。
今大会の得点王は、決勝でも先制点を含む2ゴール、計25得点をあげた戸祭博登君(新座片山犬コロFC)。スピードに乗りながら足元に吸い付くようなドリブルで相手の守備網を切り咲き続けました。
そして大会最優秀選手は、熊谷康正君が選ばれました。ボールに関わる回数は群を抜いており、中盤で攻守をコントロール。正確なキックで攻撃の起点となりつつ、自らも決定力の高さをいかんなく発揮しました。
今大会の詳細は、8月24日発売のサッカーマガジンで掲載します。また、大会を通じてプロのスポーツカメラマンが撮影した迫力の写真は、7月25日から8月27日まで、以下のサイトで購入できます。参加チームの関係者の方はぜひご覧ください。