降格圏に沈む新潟の未来を託された新指揮官、呂比須ワグナー監督が本日発売(一部地域を除く)のサッカーマガジン8月号に登場。どんな思いをもって就任したのか、どんな未来を描いているのか語っています。
5月に就任した呂比須ワグナー監督は、さっそく初戦となった第12節の札幌戦で勝利を飾った。だが、その後は公式戦6試合で1勝5敗と振るわず、苦しい戦いを続けている。
それでも、就任前から「今回の仕事が困難であることをよく分かっていた」と話す指揮官には、動揺も落胆もない。
「新潟がどれだけ難しい状況かは分かっています。同時に、新潟の選手たちに能力があることも(分かっています)。僕は(最初にクラブからコンタクトがあった)2015年から、ずっと新潟の試合を見続けているので」
これまでの歴史の中で培ってきた新潟の強み、そしていまチームにいる選手たちの能力を存分に引き出すためにはどう戦うべきか。その答えは、監督の中では出ている。だから目先の結果に一喜一憂はしない。いま必要なのは選手たちが自分たちの力を信じきること。そうすればおのずと結果も付いて来る。悠長に構えてはいられないが、急いては事を仕損じる。
「『次の土曜日、みんなでチケットを勝ってビッグスワンに見に行こう』。そう思わせるサッカーをしたい。僕たちはそのために毎日練習をやっている」
降格圏を脱するのは重要なタスク。それを遂行すべく全力を尽くすのは間違いないが、同時に、その先の未来も描けなければならないと指揮官は強調する。クラブの恒常的な繁栄を願うならば。
2012年、ガンバ大阪のコーチに就任し、セホーン監督とタッグを組んでチーム作りと指導に努めたが、成績が振るわず、志半ばで仕事を辞することになった。そのときに負った傷は決して浅くはなかったものの、すべてを糧にして、もう一度Jリーグのチームを指導するためにブラジルで指導者の勉強に励み、経験も積んだ上で今回、新潟にやって来た。
「5年前の呂比須ワグナーと、今の呂比須ワグナーはある意味で全然違います」
さまざまな経験を経て、いまに至ったと話す指揮官の手で、新潟は浮上することができるのか――。
8月号には呂比須監督の強い決意のほか、現役引退後の話など、知られざるエピソードも披露します。ぜひ、ご覧ください。