上写真=チームの2点目となるPKを決めた市原吏音(5)と大関友翔が全身で喜びを表現する!(写真◎Getty Images)
理想的な時間帯に先制、加点、ダメ押し!
立ち上がりから日本の持ち味が出た。タイ相手に高い位置からの守備でペースをつかむと14分のCKをゴールにつなげる。
キッカーの佐藤龍之介(岡山)はショートコーナーを選択。高橋仁胡(C大阪)とのパス交換からクロスを上げると、ニアで石井久継(湘南)が触ってバックヘッドでボールを流すが相手にクリアされた。しかし、こぼれ球に再び高橋が反応。左足で蹴り込み、先制点を奪った。
その後、タイ代表に流れが傾いたが、追加点がほしい時間帯にネットを揺らしてみせる。33分、 大関友翔(川崎F)が裏に出したボールに走り込んだ中川育(流通経済大)がボックス内で相手GKに倒され、PKを獲得。これをキャプテンの市原吏音(大宮)が豪快に決めて、2−0とした。
後半はスタートからタイの攻撃を受ける時間が続いたが、69分に相手を突き放すゴールが決まる。塩川桜道(流通経済大)が背後へボールを出し、今度は梅木怜(今治)が反応。左からクロスを送ると、ゴール正面に詰めていた佐藤が冷静にプッシュした。
3点差をつけた日本はその後は余裕を持ってゲームを進め、そのまま3−0で試合をクローズ。やや押された時間もあったが、難しい初戦にきっちり勝ち切った。
白星で大会をスタートさせた日本はこの後、17日にシリアと、20日に韓国と対戦。グループ上位2チームに入って準々決勝に進出し、そこで勝ってベスト4に進めば、U-20W杯の出場権を手にすることになる。