『AFC U-20アジアカップ・ウズベキスタン2023』のグループステージ第3節が現地9日に開催され、グループDのU-20日本は、U-20サウジアラビアと対戦。日本は松木玖生のゴールで前半15分に先制したものの、後半に74分に追いつかれる。だが直後の78分に松木が再び決めて2−1とし、そのまま勝利を収めてD組首位で決勝トーナメントの進出が決定。次戦でヨルダンとU20W杯の出場権をかけて対戦することになった。

上写真=2ゴールを決めて日本を勝利に導いた松木玖生(写真◎AFC)

■2023年3月9日 AFC U20アジアカップ D組GS第3節
 サウジアラビア 1−2 日本
 得点:(サ)ジョシャノ
    (日)松木玖生2

追いつかれるも突き放す力を示す

 引き分け以上の結果を得れば、首位通過が決まるグループステージ最終戦。ただ日本の相手のサウジアラビアも勝てば突破の可能性があり、難しい試合になることが予想されていた。

 やや硬い立ち上がりを経て、迎えた15分。日本のキャプテンが均衡を破ってみせる。山根が右にサイドチェンジのパスを送り、受けた北野が状況を見ながら安部へ横パス。最後は安部からボックス内でボールを受け取った松木が、対峙する相手DFをかわして右足を強振。見事な連動を見せて日本が先制ゴールをスコアした。

 その後、前半終了間際に日本が劣勢となる時間帯が訪れ、44分には相手の左CKでGKの木村が空中戦でボールをつかみそこね、こぼれ球をバコールにヘディングされるピンチを迎えたが、シュートはクロスバーを直撃。肝を冷やすも失点は免れた。

 後半、日本は松田に代えて髙橋を投入し、左サイドの活性化を図る。55分には、横山に代えて諏訪間をピッチに送り、3バックに変更して守備の強度を高めた。だが、スコアを動かしたのはサウジアラビアの方だった。前半終了間際のピンチと同じように左CKでジョシャノに決められ、日本は同点に追いつかれた。

 ガ然勢いを増したサウジアラビアを、凄みあるプレーで黙らせたのは、またしても日本のキャプテンだった。左CKで山根が蹴ったボールに合わせてニアで飛び上がり、頭を振るようにシュート。ゴールに突き刺し、勝ち越しに成功した。

 その後も集中力高いプレーを続けた日本は、そのまま2−1で勝利。グループDの首位通過を決めた。次戦(準々決勝)は12日。いよいよUー20ワールドカップ出場をかけた試合となる。相手はC組2位のヨルダン。世界の舞台に立つ権利を得るまで、あと1勝となった。

・U20日本代表メンバー:GK木村凌也、DF屋敷優成、菊地脩太、田中隼人、松田隼風(46分:髙橋仁胡)、MF山根陸、安部大晴(90+4分:甲田英將)、松木玖生、横山歩夢(55分:諏訪間幸成)、FW北野颯太(72分:松村晃助)、熊田直紀(72分:坂本一彩)


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