上写真=先行して逆転される展開となった中、同点に追いつく粘りを見せた日本だが、あと一歩足りなかった(写真◎Getty Images)
交代カード的中で同点に追いついたが…
8分、瀬口大翔(神戸U-18)がボックス左に進入し、頭で谷大地(鳥栖U-18)にパスをしようと試みた。ボールは相手DFの手に当たり、PKを獲得。瀬口がそのままキッカーを務めると、冷静にゴール左下に蹴り込み、日本が幸先よく先制ゴールを奪った。
しかし、その9分後、今度はサウジアラビアにPKを献上してしまう。左サイドからアルファワスに突破され、姫野誠がボックス内でファウル。サイードに決められ、同点に追いつかれた。
さらに36分、同点で勢いを増した相手に逆転ゴールを許す。日本の左サイドへ対角のロングボールを通され、スフヤニに突破されると、ゴール前でフリーになっていたサブリダハルに蹴り込まれた。
1点を追いかけることになった日本は後半開始から小林志紋(広島ユース)に代えて浅田大翔(横浜FM)を投入。54分には瀬口に代えて吉田湊海(鹿島ユース)をピッチに送り、攻撃の活性化を図った。
日本が同点をゴールを決めたのは、71分だった。相手GKのゴールキックを自陣で跳ね返すと、こぼれ球を吉田が収め、すぐさま谷へとつなぐ。谷は相手最終ラインをブレイクしようと動き出した浅田へスルーパスを供給。見事な動き出しでパスを受けた浅田はドリブルから見事なシュートでネットを揺らしてみせた。途中出場の選手2人が絡んで試合を振り出しに戻してみせた。
その後、5分の後半アディショナルタイムまで両チームともゴールを目指したが、勝敗を分ける1点は生まれず。大会のレギュレーションにより、延長戦はなく、PK戦で決着をつけることになった。
先攻の日本は浅田、吉田が決めたあと、3人目の加茂結斗(柏U-18)が止められた。対するサウジアラビアも1人目、2人目を決めたが、3人目のタリサイードのキックを日本の守護神、村松秀司(ロサンゼルスFC=アメリカ)がストップ。
しかし日本は4人目の藤井翔大(横浜FMユース)がバーに嫌われ、サウジアラビアの4人目が成功したあと、5人目のキッカー、針生涼太(清水ユース)もポストに当ててしまう。粘りに粘り、後半は相手を上回る攻めを見せて同点に追いついた日本だったが、PK戦にはその良い流れをつなげられず(PK2−3)。ベスト8で大会をあとにすることになった。