上写真=エンバペと競り合うソシエダの久保建英(写真◎Getty Images)
シュートにクロスと奮闘したが…
前半からハイプレッシャーの中で試合は展開された。互いに前からボールを奪いにいくアグレッシブなスタイルを発揮。マイボールになれば瞬く間に敵ゴールに迫り、目まぐるしく攻守が入れ替わった。
ソシエダの久保は右サイドで躍動。ボールを呼び込み、スキルフルなプレーでクロスを供給。18分にはボックス内に進入して左足シュートも放った。チームとしても良い集中力とテンションで試合に入った。
一方でホームのパリSGも素早い切り替えからエンバペとデンベレを中心に鋭い攻撃を見せる。スピードに乗ったカウンターはソシエダの脅威となり、ギリギリの攻防が繰り広げられた。
前半はそれでも両チームともにゴールをスコアできず、0−0で後半に折り返す。すると58分、パリSGのエースがネットを揺らす。
右CKの場面でデンベレが入れたボールをマルキーニョスがボックス内で競り合い、ファーサイドに流れたボールにエンバペが飛び込んだ。抜群の反応でボレーを決め、パリSGが先制に成功。直前までエンバペをマークしていた久保にとっては悔しい失点となった。
60分を過ぎると、ソシエダの攻撃機会は減り、パリSGのペースになっていった。70分には左ウイングのバルコラが左サイドを駆け上がり、ネットを揺らす。2点差とすると、その後もパリSGが主導権を握って試合を進めた。
終盤は久保が敵陣でボールに触れる機会が増えたが、サポートに乏しくチャンスを作り出すことができなかった。それでも89分には左CKの流れから相手DFのタイミングをずらしてクロスを供給。しかしパチェコのシュートは枠上に外れ、好機を逸した。
試合はそのままパリSGが2−0で勝利。ソシエダは久保がフル出場して最後までゴールを目指したが、第1戦は悔しい敗戦となった。ラウンド16・第2戦は3月5日、ソシエダのホーム、アノエタで行われる。