上写真=8月27日のニューカッスル戦以来の先発出場となった遠藤航。自身初のELでプレーした(写真◎Getty Images)
同点 PK奪取に絡む
先制したのは、ホームのLASKだった。14分、左CKを得ると、その流れからフロリアン・フレッカーが豪快ミドルを叩き込む。下馬評は断然、リバプール有利と思われていたが、ホームチームが効率の良い攻撃から先にネットを揺らした。
遠藤はプレミアリーグ3節ニューカッスル戦以来の先発を果たし、アンカーでプレー。この日はハーベイ・エリオット、ライアン・グラフェンベルフと中盤を構成したが、序盤は相手のロベルト・ジュリに後方からのパスコースを消されて、ボールを受けられない場面も見られた。
前半は持たされた感も強かったリバプールは後半、その力を証明する。同点ゴールは57分。遠藤が組み立てに絡み、ボックス内でルイス・ディアスが倒されてPKを獲得。これをダルウィン・ヌニェスを決めて試合を振り出しに戻す。
61分に遠藤がアレクシス・マクリスタと交代し、ベンチに下がった直後の63分、ゴールキックの流れからグラフェンベルフが右サイド深く進入し、折り返しをルイス・ディアスがきっちり決めてリバプールが勝ち越しに成功した。
さらに試合終了間際の88分には途中出場のエース、モハメド・サラーがボックス右を攻略し、相手GKの虚を衝くタイミングでシュートを放ち、股下を抜いてゴールを奪取。後半に3ゴールをもぎ取ったリバプールがその実力を証明し、3−1で逆転勝利を飾った。
遠藤はまだまだ周囲との関係を深める段階にあるものの、守備面の強さやシンプルなワンタッチパスなど持ち味も示した。過密日程を戦うチームの中で、今後も出番をしっかり得ていくことになりそうだ。