上写真=突破をはかる前田大然。惜しい場面を生み出したが、シュートは決めきれなかった(写真◎Getty Images)
岩田智輝が緊急出場でCLデビュー
立ち上がりはセルティックが積極性を示したが、15分を過ぎるとホームのフェイエノールトが前線を2枚で追う形から3枚で対応する形へとプレスの掛け方を修正し、ビルドアップを制限し始めた。次第にフェイエノールトがペースを握り、敵陣でのプレー時間を増やしていった。
セルティックもボール奪取から素早い攻撃を仕掛けるが、旗手のパスから抜け出した右ウイングの前田が放った37分のシュートも、相手GKの好守に遭って決まらず。左ウイングで先発した今季加入のルイス・パルマの判断ミスも目立ち、たびたび攻めが滞った。
すると前半終了間際にケルビン・ステングスが直接FKを決めて押していたフェイエノールトが先制。いい形でファーストハーフを終えた。
後半もホームチームのペースで進み、64分にはセルティックのCBグスタフ・ラガービエルケがイゴール・パイションをボックス内で倒してPKを与えてしまう。このプレーでラガービエルケが2枚目のイエローカードにより退場。セルティックは苦しい状況に追い込まれた。
このPKは、GKのジョー・ハートがパイションのキックを鋭い反応でストップしたものの、68分にはMFのティアゴ・ホルムがラフプレーで一発退場。セルティックは2人少ない状態での戦いを余儀なくされてしまった。
2人目の退場者を出す直前にはCBラガービエルケの退場に伴い、FWの古橋に代わってDF岩田智輝を投入。セルティックは守備の安定を図ったが、76分にアリレザ・ジャハンバクシュに決められ、フェイエノールトに追加点を許してしまう。敵地で数的不利な状態からの反攻は難しく、そのままフェイエノールトが2−0で開幕戦をモノにした。