上写真=遠藤航はウルブス戦にベンチ入りするも出番はなかった(写真◎Getty Images)
終盤に畳みかけて勝ち切る
日本代表としてドイツ、トルコとの2試合を戦い、9日間の活動を終えてチームに合流した遠藤航は、ウルブスとのアウェーゲームでベンチスタートとなった。
試合はホームのウルブスが先行。ホームの大声援をバックにアグレッシブにプレーすると、開始7分にファン・ヒチャンがネットを揺らした。
一方のリバプールはパスのタイミング合わなずにカットされ、カウンターに晒されるシーンが散見。ウルブスの勢いに押されて攻めの形が作れない状況が続いた。
前半は完全にウルブスペースだった試合の流れを変えたのは後半だ。アレクシス・マクアリスタに代わってルイス・ディアスが登場すると、リバプールが相手を押し込み始める。前半から飛ばしていたウルブスが疲弊していたこともあって、リバプールのアタック陣がボックス内に進入する回数を増やしていった。
すると55分にボックス右でパスを受けたモハメド・サラーの折り返しをコーディ・ガクボがプッシュ。リバプールが試合を振り出しに戻した。
その後、中央を固く締めるウルブスの守備をなかなかこじ開けられない時間が続いたが、86分に鮮やかなゴールを決める。CKは相手ホセ・サにキャッチされてしまうが、パントキックを拾ったアンドリュー・ロバートソンがそのまま持ち上がり、右サイドのサラーへ。サラーがためを作る間に、ライン裏に飛び出したロバートソンが再びボールを引き取り、シュート。ワンツーでウルブス守備陣を突破してネットを揺らした。
さらにアディショナルタイムには、サラーのパスを受けた途中出場のハーベイ・エリオットのシュートが相手に当たってゴールイン。ウルブスを突き放すことに成功したリバプールが敵地で3−1と逆転勝利を飾った。なお、遠藤は最後までベンチで戦況を見守り、この日は出場機会がなかった。