プレミアリーグ第3節が現地27日に行われ、リバプールはアウェーでニューカッスルと対戦した。前節、加入直後ながら途中出場でプレミアシップデビューを果たした遠藤航がアンカーで初先発。だが先行を許し、退場者を出したこともあって後半早々にベンチに下がった。なお、試合はリバプールが終盤に2−1と逆転に成功。勝利をつかみ取っている。

上写真=アウェーのニューカッスル戦で初先発を飾ったリバプールの遠藤航(写真◎Getty images)

アディショナルタイムに勝ち越す!

 前節途中出場でプレミアリーグデビューを飾った遠藤航が、この日のニューカッスル戦で先発デビューを飾った。しかし、前節同様にチームに退場者が出て難しい状況でプレーすることになった。

 最初にスコアが動いたのは25分のこと。ネットを揺らしたのはホームのニューカッスルだった。リバプールのFWモハメド・サラーのバックパスを右サイドバックのアレクサンダー・アーノルドがトラップミス。そこへプレッシャーをかけていたアンソニー・ゴードンがそのままボールを奪い、ボックス内へ。GKエデルソンとの1対1を制して、見事に先制点を決めた。

 ミス絡みで失点するという最悪のスタートを切ってしまったリバプールは試合を振り出しに戻さんと、チーム全体が前がかりになる。すると28分、逆に試合をより困難なものにしてしまう。敵陣左サイドでボールを失うと、逆襲を浴び、逆サイドに展開されてゴードンに運ばれる。守備は後手に回り、ゴードンのスルーパスからアレクサンデル・イサクに抜け出されかけた。

 立て続けの失点を阻止すべくCBのフィルジル・ファインダイクが厳しく寄せたが、イサクの足を刈る形となり、倒してしまう。抜け出されればGKと1対1となる状況だったため、主審は一発退場を宣告。リバプールは残り60分以上の時間を一人少ない状況で戦うことになった。

 ファンダイクが退場となった直後、遠藤は最終ラインに加わってプレーするなど守備のバランスを整えた。33分に左ウイングのルイス・ディアスに代えてDFジョー・ゴメスがピッチに入って以降、チームが4−4−1に陣形を変えると、前節同様にドミニク・ソボスライとドイスボランチを形成してプレーを続けた。

 ただ、ニューカッスルにボールを支配される中、遠藤もチームも我慢の時間が続く。ボールの奪いどころを作れず、なかなか攻めに転じることができない。それでも前半はなんとか0−1でしのぎ切り、後半を迎えることになった。

 リバプールが流れを変えたのは、攻めのカード2枚を同時に切った58分以降のことだ。遠藤に代えてFWハーベイ・エリオット、ゴーディー・ガクボに代えてディオゴ・ジョタを投入。ソボスライとアレクシス・マクアリアスターがボランチコンビを組み、攻めに転じれば右エリオット、左ジョタ、中央サラーでフロントラインを構成してゴールを目指した。攻めに舵を切ったチーム事情もあり、遠藤はベンチに下がった。

 リバプールは徐々にゴールに迫る機会を増やすと、77分にマクアリスターに代わってジャレル・クアンサ、ジョエル・マティプに代わってダルウィン・ヌニェスと、この日2度目となる2枚替えを実施。さらなる交代が、すぐに効果を発揮した。

 直後の81分、ジョタがディフェンスの裏に出したパスは一度は相手DFに当たるもこぼれ球を収めたヌニェスが抜け出し、右足を強振。強烈なシュートがゴール左に突き刺さった。

 試合はそこで終わらない。アディショナルタイムに劇的な展開が待っていた。90+3分、サラーのパスから右サイドで抜け出したヌニェスが1点目と同じような角度から右足を振り抜き、シュートをゴールにねじ込んだ。

 リバプールが土壇場で逆転に成功。ミス絡みで失点し、守備の要を前半に失い、しかし一人少ない状況ながらも同点で満足せず、攻めの姿勢を示した結果、手にした勝利だった。

 しぶとくゲームをモノにしたリバプールの次戦は9月3日、ホームのアストン・ビラ戦。初先発を果たした遠藤はダイレクトで縦につけるパスなどらしさも垣間見せたが、多くは数的不利の状況下でその持ち味を存分に発揮したとは言い難い。次戦は再び先発を飾り、より長い時間の出場で真価を示したいところだ。


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