UEFAヨーロッパリーグ準々決勝第1stレグが現地7日に行われた。フランクフルトはホームでバルセロナと対戦。鎌田大地はシャドーで先発し、長谷部誠はベンチスタート(出場機会なし)となったフランクフルトは後半、CKから先制するも、リードを守り切れず追いつかれてドロー。日本時間14日(28時)の2ndレグで4強入りを目指すことになった。

上写真=アダマ・トラオレと争う鎌田大地(写真◎Getty Images)

シュート数はフランクフルト18本対バルサ7本

 先制したのはフランクフルトだった。0-0で迎えた後半、右CKの流れからアンスガー・クナウフが右足を一閃。ややアウトにかけたシュートはGKテア・シュテーゲンが伸ばした手から離れていくような軌道を描き、ゴールに突き刺さった。

 その後もフランクフルトはカウンターから好機をつかんでいった。しかし、追加点を奪えず、一方でバルセロナは62分のフランキー・デヨング、ウスマン・デンベレの同時投入から攻撃が加速し始める。そして66分にはその二人が絡んでゴールをこじ開けた。

 左サイドからデンベレがドリブルでカットイン。前方のデヨングにパスを出すと、そのデヨングとフェラン・トーレスがボックス内でワンツーを成立させてフランクフルト守備陣を翻弄。最後はF・トーレスがネットを揺らした。

 リードしていたフランクフルトにとっては一瞬のスキを突かれた悔しい失点。アウェーのバルセロナにとっては交代でピッチに入った選手が絡んだゴールで、チームに勢いをつける大きな1点となった。

 この日、シャドーで先発し、前半から前線でタメをつくるなど、求められる役割をしっかりとこなしていたフランクフルトの鎌田は、ボックス内に走ってクロスを呼び込んでもなかなかいい形でボールが届かず、ゴールは生みだすことができなかった。78分には鎌田からトゥタへのパスが短くなり、トゥタが思わずバルセロナのペドリの足を踏み、2度目の警告を受けて退場に。鎌田が絡む形でフランクフルトは残り15分を、一人少ない状態で戦うことになった(鎌田は81分にアルマミ・トゥーレと交代)。

 攻めるバルセロナ。耐えて反攻を狙うフランクフルト。終盤まで互いに1点を取りにいったが、結局勝ち越しゴールは生まれず、試合は1-1で決着した。フランクフルトはポゼッションこそ34%対66%と大きく下回ったものの、シュート数では18対7と大きく上回り、勝利をつかむチャンスがあっただけに悔しい結果と言えるだろう。

 とはいえ、今シーズンからアウェーゴールルールは撤廃。ネクストステージに行く条件はシンプルだ。1週間後、カンプノウ(バルセロナのホームスタジアム)で行われる2ndレグに勝った方が、4強に進む。


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