ジュピラー・プロリーグ(ベルギリーグ1部)は19日(現地)、第8節が行なわれ、シント=トロイデンVV(STVV)とゲンクが対戦。ホームのSTVVは鈴木優磨、林大地、橋岡大樹、シュミット・ダニエルが先発し、RCゲンクは伊東純也が先発。日本人5人が先発で競演したゲームは鈴木の得点でSTVVが先制したものの、後半に伊東のアシストもあり、ゲンクが逆転。2-1でリンブルフダービーを制した。

上写真=今季初ゴールを挙げたSTVVの鈴木優磨とゲンクの伊東純也(写真◎Getty Images)

先発で日本人5人、途中から6人が競演

 最初のゴールはホームのSTVVが挙げた。ネットを揺らしたのは鈴木優磨だ。前半のアディショナルタイムに、日本人選手の連係からゴールを生んだ。前線で林がボールを収め、右ウイングバックの橋岡へ展開。橋岡が右足でクロスを送ると、鈴木がタイミングを合わせてジャンプし、ヘッド。見事にネットを揺らし、STVVが先制した。

 夏に移籍の意思を示していた鈴木は一転、残留となり、新シーズンに臨んでいるが、これが今季初ゴール。ゴール後にはユニフォームのエンブレムを指さし、さらにスタンドのサポーターに向けて手を合わせるポーズを見せて、自らの思いを示した。

 前半終了間際に得点した勢いを駆って後半もSTVVは開始から相手ゴールに迫っていった。60分にはブルースの左クロスから鈴木がヘッドを放つ。これはGKにストップされたが、何度か好機をつかんだ。だが、決め切れなかったことで次第に地力に勝るゲンクに流れが傾き始める。73分に途中出場のジョセフ・ペイントシルがミドルシュートを決めると、勢いは完全にゲンクのものになった。直後にSTVVは林に代えて原大智を投入し、攻撃の活性化を図ったが、流れを取り戻すことはできなかった。

 83分に、ゲンクが追加点を記録する。左からのクロスをこの日ゲームキャプテンを務めた伊東がヘッドで折り返し、ボックス内のポール・オヌアチュが冷静に右足を振って逆転に成功。人数はそろっていたものの、STVV守備陣は左右に振られたことで対応が遅れ、オヌアチュにフリーでシュートを打たせることになってしまった。

 STVVはその後、伊藤達哉が今季初出場を果たし、左サイドで積極的な仕掛けを見せるなど同点を目指したが、ネットを揺らすことはできず。試合はそのまま2-1で決着。日本人対決としても注目されたリンブルフダービーはゲンクに軍配が上がった。STVVは3連勝ならず、一方のゲンクは5戦負けなしを達成。暫定ながら、順位も3位に浮上した。


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