セリエAのサンプドリアに所属する吉田麻也が第3節のインテル戦に先発出場した。ホームゲームながら先制を許したサンプドリアだったが、吉田の今季初ゴールで同点に追いつく。再び引き離されたものの、再度追いついてドローに持ち込んだ。
上写真=同点ゴールを決めて雄たけびをあげる吉田麻也(写真◎Getty Images)
CBで3試合連続先発を果たす
開幕から2連勝のインテルに対し、序盤からサンプドリアは集中した守りを披露した。その中心としてディフェンス陣を引き締めたのが、CBで3試合連続出場を果たした吉田だ。それでも18分にフェデリコ・ディマルコに直接FKを沈められ、嫌なムードが漂い始める。そこで吉田は攻撃面でもチームにポジティブな空気をもたらしてみせた。
33分、右CKの流れから、相手のクリアボールに対してボックス内にいた吉田がいち早く反応。左足でシュートを放つと相手に当たってゴールへと吸い込まれた。ゲームを振り出しに戻す貴重な得点は、チームの今季リーグ戦初ゴールであり、当然ながら吉田自身の今季初得点でもあった。
その後、前半終了間際にラウタロ・マルティネスに決められて再び突き放されることになったが、後半開始早々に、しぶとく追いついてみせる。クロスに反応したトンマーゾ・アウジェッロがボレーを叩き込み、2-2とした。
その後は互いに決定機を決められなかったが、吉田は集中したプレーでゴール前に君臨。フル出場を果たして勝ち点1の獲得に貢献した。サンプドリアは2試合連続ドローで開幕3試合でいまだ勝利はないものの、2度のビハインドを追いついた粘り強さは今後につながるものだろう。ボール支配率でもパス数でもわずかながら上回っており、チームの自信につながるゲームになった。