上写真=23日、北九州スタジアムで練習する松木玖生(写真◎佐藤景)
内容の伴う勝利を目指す
大岩剛監督は3月シリーズの2試合でできる限り多くの選手を起用すると明言しており、マリ戦で出場機会のなかった松木はウクライナ戦で先発する可能性が高い。
前日のマリ戦について感想を聞かれた松木は、「ゴール前で相手を押し込んで、というシーンがなかなかなかったんで、そこは課題かなと思いました」と試合の印象を語った。また、失点後のチーム状況について問われると、「試合に出ていないので状況はわからない」と断ったうえで「相手の勢いがさらに上回ったかなと。別に日本もそこまで悪い試合はしてなかったですけど、相手が圧倒してきて自分たちも押される形になった」と話した。
次戦、自身に求められるものはすでに整理済みだ。攻めと守り、その両面で貢献すると誓う。
まずは攻め。
「自分が出たときにいかにゴール前で関われるか。得点だったりアシストのところでいかに貢献できるかっていうのは、いつ出番が来てもいいようにしたい」
マリ戦は先制しながら逆転負けを喫した。チャンスに決め切って2点目を奪うことができたら、また別の試合展開になっていたかもしれない。勝負強さは松木の魅力の一つであり、指揮官も期待するところだ。
「マリ戦では奪ったあとの1本目のパスがずれていたり、そういう場面がたくさんあったんで、次のウクライナ戦に関してはそこの課題のところもしっかりと修正ししていきながら、そこのチャンスをものにしていきたい」
ビルドアップがスムーズにいかなかったことは、先制しながらリズムを失う一因になった。次戦は、その課題も改善したいと話した。
次に、守り。
「つないでくる相手に対して自分たちはハイプレスのオプションもありますし、ミドルブロックでのプレスのかけ方もオプションとしてあります。色んなプレスのかけ方で、ショートカウンターを引っ掛けたり、そこから得点を奪いに行くところも練習でも意思疎通できている」
ウクライナ戦は4月のパリ五輪出場のかかるアジア最終予選前、最後のテストマッチ。言うまでもなく、重要かつ貴重な機会になる。
「失点してしまっているんで、失点しないことが重要だと思います。最終予選になってくると得失点差も影響してくると思うので、そういうところも意識していきながら、より多くの得点のところを意識していきたい」
松木が目指すのは、内容の伴う勝利だ。